エアコン修理 (3) | クルマ屋 奮闘記

エアコン修理 (3)


散々梃子摺ったモンデオ君でしたが、遂に完成しました!
脱着したスイッチ類のテストも問題なし。  インパネ類にも整備傷なし♪
明日、試運転して異音の有無を確認し、洗車・室内清掃してから納車です。  (^-^)

まだ冬で、エアコンを本格的に使う季節ではありませんが・・・
折角の機会なので、幾つかの大事なポイントをお話ししておきましょう。


1) コンプレッサーオイル量の管理
オイルは年間 約 5cc が自然に消費され、ガス漏れがあるとそれにつれ流失します。
冷媒ガス中のオイル量が少なってしまうと、コンプレッサーの内部損傷を招きます。
配管各部のシール材 ( Oリング ) も、乾燥してガスが漏れやすくなってしまいます。
逆にオイルを混ぜ過ぎても、冷え不良の原因に。。

このオイル量の具体的な管理法ですが・・・ 紙面が足らないので割愛します。
(  企 業 秘 密 と い う こ と に ! (爆)  )


2) ガスチャージ量の管理
過充填は厳禁です!  冷え不良・燃費低下・コンプレッサー損傷に直結します。
昔は、「サイトグラスの気泡が消えるまで」 と言われていましたが、あれは真赤な嘘 w
基本は、車種ごとの適正充填量を守ることです。
外気温度と高圧側ガス圧の特性グラフを使って、最終充填量を微調整すれば完璧です。


3) 天候と整備タイミング
新フロン ( R134a ) は、旧フロン ( R12 ) の 20倍の吸水性があります。
事故修理で僅か1日、配管内を大気に晒しただけでレシーバータンクは要交換なほど。
したがって、雨天などの湿度の高い日には極力整備しないのが望ましいのです。


総括:
R134a になってから、上の3項目の調整等が本当に ピンポイント になってしまいました。
はっきり言って滅茶苦茶シビアです。。 だからフルオートの充填マシンも発売されてます。

従来の 「サイトグラスによる充填法」 は外気温度で気泡の見え具合に差があり過ぎ、
覗きながら充填する = エアコンに関して無知な証拠 で、恥かしいことでした。
それでもつい 覗いてしまうのは男の哀しい性 なのだろうかと笑っていたのですが・・・

最近のトヨタ車は、新方式を採用しだしたみたいで、気泡が消えてから+何グラムに戻りました。
エアコン修理は本当に奥が深いですね。