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素晴らしき受験生

大学院入試も2、3日前にようやく全部終わって次の五美大の展示の搬入してきました。
(次の展示はまた詳細アップしますね)

昨日から風邪を引いてしまったのと、全身にじんましんが出てしまい自分の体調はあまり芳しくないようです。
自分の体はそうとう”入学試験”というものに拒絶反応を起こしていたのかしら。最近オンとオフで自分の気の持ち方に差があるなぁと感じる。今はどんどん緩む方向に向かっているので、また何かやらかさないか心配でありますあせる

でもこれで1年前から頭を悩ませていたものからようやく解放されたのは嬉しい心地ですね。

もうこの年で試験の緊張感を味わうのはつらい。結果待ちを含めこのドキドキ感を体感するのはティーンのうちで十分!!とチキンハートは思いました。

この年で!と思うかもしれないけれど、なんと同じ受験生の中の外国人のオジイさんに出会いました。
日本語が分からなくて試験にはいろいろ苦労していた様ですが、とても気さくなジェントルマンでした。
受験番号が近かったせいで待ち時間にいろいろ聞いちゃったドキドキ

そのオジイさん(ピーターさん)はアイルランドで美術の先生をしている方で、若い頃はイタリアで石彫の勉強をしていたそう。

日本に来た経緯はというと(というか英語が5割くらいしか理解出来なかった汗)自国ではいわゆるコンセプチュアルアートが主流で既製品(レディメイド)や素材そのものをアートとみなす事が盛んで、彫刻の技術というものがあまりない。自分の学校でそういうものを教えたいから、
だから日本の美術大学で技術を勉強したいんだ・・・
みたいな事を言っていました。

日本にもいろいろ美術家の知り合いがいるみたいです。

ピーターすげぇ!!進学動機に説得力ありすぎる!!うちが教授だったらイッパツ合格合格だすよ。

飛行機で20時間以上も離れている国に住んでいる方が、この小さい国「日本」の美術の良さ、彫刻の良さが分かる。なんて素晴らしいことなんだろう(≧▽≦)

自分はアイルランドが地図上で何処にあるのか自信を持って言えないけれど、地球上のいろいろな国でアートは起こっていて、どこにでも「彫刻」している人がいて、そういう共通の言語でコミュニケーションがとれるというのは素晴らしい事だと思って感動していました。


だって、「何の彫刻を作っていますか?stone,wood,metal,cray・・・」と聞くだけで会話が弾んでしまうんですよぉ!!その素材にまつわる苦悩や小話のネタは尽きないじゃないか。


彫刻をやっている日本人の自分に少し誇りを持てた院試でした。

最後にピーターは私達にこんな嬉しい言葉を残してくれた。

「I hope you are bought(?)successful.」(これを理解するのに60秒要した・・・)

私はまたピーターとお話出来る事を望みます。
その前に、所詮今ではただの石ころな英語力に磨きをかけたい。