フクシュウスルハ ワレニアリ

 生まれ育った環境がそれぞれに違う以上、知識の格差は免れない。

 単純に頭が良いとか悪いとかそんなんじゃなくて、例えば「マジンガーZ」と言われれば、俺らは即座に“空に聳(そび)える鉄(くろがね)の城”が思い浮かべられるが、ロボットの出てくる漫画といったら「ロボット三等兵」ぐらいしか判らない世代には、そんな飛躍的発想は困難だろう。

 つまり、誰かにとっての常識でも、俺にとっては未知の領分であったり、逆もまた然り。クイズってのはそうした知識の普遍化を図る絶好の機会だと思うんだ。

 つー訳で毎回ゲーセンで拾ってきた問題を適当に掘り下げていきます。「受験勉強じゃねぇんだから、なるべく丸暗記を避け着実に知っていこう」というのが当ブログのポリシーでござい。

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ランナーズ・ハイ

<スポーツ・タイピング>

セントルイス五輪のマラソンで途中で車に乗り、キセル事件を起こしたのはフレッド・○○○?


<雑記>

 1904年に開催された第3回セントルイス・オリンピック男子マラソンでの出来事。

 アメリカ代表のフレッド・ローツ選手は前半約20キロのところでリタイヤしてしまい、たまたま通りかかった車に乗せてもらったのだそうだ。ところが、ゴール地点である競技場目前となって、乗った車がエンスト。その時、フレッドの内なる悪魔が囁いた。


「このままリタイヤしたこと黙って、競技場に入っちゃえばいいじゃん。」


 ――気が付くとフレッドは大歓声の中、ゴールテープを切っていた。

 でも、まぁ、不正は長く続かない。ルーズベルト大統領の娘から表彰を受ける寸前で、運転手が事の次第を告発したのだ。先刻までの喝采がそのまま罵倒へと移行する。表彰台に上げられて客席からブーイング浴びる姿が目に浮かぶようだ。刹那の栄光を味わったフレッド・ローツ選手はその後マラソン界から永久追放を喰らう。

 そんなワケで大会二位だったトーマス・ヒックスが繰り上げ優勝したのだが、そもそも二位との差が一時間以上も離れて、誰か疑うヤツは居なかったのか?とも思うのだが。

 更に言うと、このトーマス選手もドーピングやってた疑いが強いんだと。当時は今ほどしっかりした薬物規制は行っていなかったからな。スポーツマンシップ?何それ?


<余談>

 因みに、この年のオリンピックまではマラソンで走る距離は正式に決められておらず、現在の指定距離である42.195kmとなったのは次のロンドン五輪から。

 発端は当時最もイギリスで偉い人・アレキサンドラ皇太后のワガママみてぇな要望で、スタート地点を手前の宮殿先に、ゴール地点が自分が観戦する席の目の前にする為に、本来26マイル(41.842km)だった距離をちょい伸ばしてもらったのだそうな。

 その後、律儀に距離を変えることなく正式化されたんだから恐れ入る。

全国大会惜しくも敗れて銅メダル、来年こそはと心に決めて崖から竹馬でダイビング

 今日で全国大会が楽日でしたので、駆け込みでプレイしてきました。

 Aリーグの方はどう足掻いても勝ち残れそうに無いので、2・3度プレイして終了。セカンドで大会Bリーグに挑みました。

 どうやら俺、15人目が鬼門らしくて、15人勝ち抜くと苦手ジャンルが出たり、苦手形式が出たりと、中々記録を伸ばせません。

 因みに形式では○×クイズが大の苦手。当てずっぽうだと7割は外す運の無さ。単純に考えると正解率は五分五分なんだろうが、なんかいっつも深読みしちゃうんだよなー。

 でも、3度の15人止まりを経験したあとは怒涛の快進撃。何かね、20人を越えるとサクサク勝ち抜けるんだよ、コレが。

 結局65人抜きで打ち止めとなる。日曜だから金下ろして手数料取られるのが嫌だったし。

結局、人間の美的感覚なんてのは社会と風土が築くモノだし

<雑学・並べ替え>

 1888年にベルギーで開催された世界初の美人コンテストで優勝した、当時18歳の女性の名前は?


<経緯>

 予習問題で遭遇。「ンなモン初見で解るか」って感じの難易度。悩んだ挙句人っぽい名前にするも不正解。

 正解は「ベルタ・スーカレ」。「ー」の位置が何だか微妙だよね。印象だけで言わせて貰えば美人っぽい名前じゃないし。


<雑記>

 ……気になるっしょ?「何を?」じゃねぇよ。どんなツラをしてるか?ってコトだよ。そもそも昔の美人が今でも通用するなんてのは稀だろ?蓋を開けたらブサイクで愕然。とか、そういう見事なオチが待ってる気がしてくるだろ?だから俺はメチャメチャ気になったぞ。

 …ところが、国内のサイトじゃロクな情報が拾えないんで参った。全く以って好奇心のカケラもない輩ばっかだよな。もう少し踏み込めよ!英語出来ないのに海外のサイト巡る 俺の身にもなれよ!そして調べて結局写真が見つからなかった徒労 を汲めよ!糞ッ!明日、図書館行って調べてきてやる!


 とは言え、色々調べてみると、面白いコトが解ってくる。実は世界初の美人コンテストは日本で行われてたかも知れないのだ。

 光文書院から刊行されていた『おもしろい話題 起源のナゾ』(樋口清之監修・現在廃刊)によれば。日本での美人コンクールの始まりは明治十七年、つまり1884年。問題の年代よりも4年も前の話なのだ。

 コトの初めは東京下谷で開催された「美人共選会」だそうで、次いで上野上広亭で「美人品評会」。浅草凌雲閣にて「百美人投票」なる催しが開かれたという。

 ただ、これらコンテスト参加者の殆どは新橋界隈の芸者だったらしく、特に広く参加を募ったワケでもないようだ。


 日本での本格的な一般公募によるミスコンはそれから14年後の1908年。その前年にアメリカの新聞社から一枚の写真と手紙が送られてきたのがきっかけで、そこにはこう記されていた。

 「日本にこの写真に匹敵するほどの美人ありや?あるなら拝見したい。」

…そんなワケで、日本中から美人をかき集めて選評したのが日本初のミスコンなのだそうな。

 ついでだから。件の外人女性と、当時ミスコンで選ばれた日本人女性の写真を紹介しよう。

日本初ミスコンと比較

 へぇ。これが当時のとびきりの美人なんですか。あー、特に云うコトもねぇや。

特撮について書いたから割と長め。

<アニメ・連想>
 写メ撮ってないので詳しく書けないが、列挙される作品に共通するアイテムを選んで答える問題。


<経緯>
 予選問題で遭遇。選択肢には様々な装飾品の写真が表示されていたが、最後のヒントである『ロード・オブ・ザ・リング』で、容易く答えが判明できる仕組みになっている。


<雑記>
 気になったのは、三番目に挙げられた『ウルトラマンA』。……あれ?指輪を使って変身するのってウルトラマンレオじゃなかったっけ?
 すわ、誤問題か!?と、その時は思ったが、よくよく調べてみると、ウルトラマンAもウルトラリングなるアイテムで変身してる事が判明。「あー、不甲斐無ぇな。よくそんなんで『得意ジャンルは特撮』と言えるモンだ。」と内なる自分がツッコミを入れてくる。…いやね、言い訳じみててヤなんですけど、俺、ウルトラマンAは"ウルトラタッチ"で変身するものと認識していたからさ。


 『ウルトラマンA』は第二次怪獣ブームの火付け役となった『帰ってきたウルトラマン』の後番組として制作されたもので、「前作を上回るモノを作ろう」という意欲から様々な新趣向を盛り込んでのスタートとなった。

 “男女二人による変身”もそんな試みの一つで、当初は北斗星司と南夕子がウルトラリングの合図を受けて“ウルトラタッチ”することで、ウルトラマンAに変身出来るという設定だった。

 つまり、男と女の融合。それは天使や神様などにみられる両性的な完璧さをヒーローに持たせたかったからだと推測できる。同じく円谷プロ作品である『アイゼンボーグ』も同様に男女合体によって変身するし(『アイゼンボーグ』って名前も愛染明王からきてるんだろう)。

 だが、この男女合体。子供が真似するには余りにアバンギャルド過ぎた。ヒーローごっこで遊ぶ子供達にはもっと親しみやすい変身方法が良いのでは?と制作側が考えた。また、ウルトラマンAの女性サイドである南夕子役の女優も番組を降板。これを期に、ウルトラマンAはフツーの変身方法と相成ったワケだ。…じゃあ、最初から一人で変身しろよ。と、ツッコミを入れたくなる。

 …何というか、『ウルトラマンA』に限らず、ウルトラシリーズ全般に言えるのだが、“新趣向として盛り込んだ設定は必ず途中でウヤムヤになる”というジンクスがあるんだよなぁ。


<余談>

 さて、『ウルトラマンA』は本来、『ウルトラQ』『ウルトラセブン』という流れから『ウルトラA』というタイトルで企画されていたのだが、それより以前に『ウルトラエース』っつーパチモン (メーカーはオリジナルを主張)が発売されていて、商標権でモメそうだったので急遽変更したという。

 で、件の『ウルトラエース』だが、97年にちゃっかり復刻してたりする。えーと値段は…4,800円!高ッ!!…パチモンのクセに。しかも復刻の際にタイアップで実写化されてんだよな。中の人は平成ゴジラとかの中にも入ってる破李拳竜。…この人仕事選ばないなぁ。

 更に更に、2000年まで大阪プロレスでレスラーをやっていた 事が判明。うわーコイツ地味に暗躍してたんだ。

悪食と美徳

<雑学・エフェクト>
 蕎麦と食い合わせの悪い食べ物


<経緯>
 決勝戦にて出題。貝っぽい画像が出てきたので当てずっぽうで「サザエ」と回答。結果不正解。その後、同様の問題が四択で出題される。

 正解は「タニシ」


<雑記>
 …タニシって食った事ないなぁ。そもそも熱帯魚の水槽に張り付いてる代物を食すって貧乏臭くないか?つーか、本当に喰うのか、タニシって?(常食している地域の人に失礼な発言)

 てなワケで、グーグル検索 。調べてみると、日本では神奈川と山形。海外だとベトナムや中国の郷土料理として有名みたいだね。イメージだけ見るとフツーの貝料理って感じだ。佃煮は嫌いだが、一度は喰ってみたいものだ。

 因みに何で、蕎麦と喰い合わせが悪いのかというと、軟らかい蕎麦と一緒に硬いタニシを喰うと、良く噛まない内に呑み込んでしまうので、消化不良に陥りやすいのだそうな。

 他の食い合わせもそうだが、意外と単純な理由なのね。もっと医学的・生物学的理由で食い合わせてはいけない食べ物ってあるんだろうか?

 

<余談>

 そういや、食い合わせの悪い食べ物として「ウナギと梅干」がある。検索すると「単に迷信」と謳っているサイトが多いが、星の数ほど諸説あります。

 俺が一番しっくりきた仮説は、ビタミンAの過剰摂取説。江戸時代の人が現代人に比べて粗食だったから、豊富な栄養の摂取が逆に体を壊したのではないか?という仮説ね。実際、現代人が一日に必要とする栄養は、戦後間もない頃の必要量より遥かに高くなっているので、「根拠が無い」と一蹴するよりは納得できる。何となくだけど。

大リーグの微妙なマスコットキャラ

<スポーツ・タイピング>

 象をモチーフとした、大リーグのオークランド・アスレチックスのマスコットキャラクターの名前は○○○○○?


<経緯>

 決勝戦にて遭遇。出題文の「象」という単語だけを頼りに「エレファン」と当てずっぽうに回答。無論不正解。ただ、他のプレイヤーが全員俺と同じ回答だったのが印象的。何だ、皆考えるコトは一緒なんだな。


<雑記>

 グーグル検索で、容易く「ストンパー」と判明。成る程、踏みつけるからStomperか。攻撃的なトコがアメリカっぽいね。

 一体、どんな容姿なのか気になったので、続けてイメージ検索。…あー、日本語サイトにゃ写真載ってないなぁ。続けて英語で検索。

 おーおー、出てきたぞ。 微妙にくたびれた感じがいかにもマスコットキャラっぽい。でもこれ象っつーよりも、ブタとコウモリのあいの子みたいだ。

 さらに検索を進めてみると妙な違和感を覚える写真 が出てきた。

 …え?何?コイツ金髪なの?うわぁ、コイツ象の分際で無駄に白人かぶれだ。このセンスいいなぁ。


<マスコット繋がりで余談>

 あとさ、今更だけど広島カープのマスコットキャラ・スラィリーの「ィ」の部分が気になる。アレが一体何をモチーフした生き物なのかも気になる。 本当に今更だけど。

えーと、まずはテストとかすんだろ?

テストだ。以上。