第六章 ITストラテジスト試験、午後Ⅰ対策



■時間との勝負


午後Ⅰ試験は、記述式となります。問題は全部で4問用意され
ていて、その中から2問を選択して90分間で解答します。



ここからがいよいよ厳しくなり始める部分です。。。時間的に。


以前のアナリスト試験では同じ90分間で3問の解答が必要
でしたので、楽にはなっているのですが、それでも私は訓練の
あとでも平均40分くらい掛かっていました。


本試験では、開始から40分くらいで退室する人もいましたが
彼らは、、多分、アナリスト資格保有者で早解きできる人なの
でしょう。試験の名前が変わったので再度受験したのです。



私は1問目にてこずっていたこともあり、少し動揺してしまい
ましたが、あるべき論を言えば気にする必要は全くありません。


40分で2問解いても、90分丸々掛けて2問解いても、合格
する為の条件は同じ。60%を取れば良いのです。



■本質は国語の問題


この問題の訓練をして気づいたのは、ある程度の生産、流通、
販売等の企業経営についての知識・経験があれば、設問で問わ
れている事を問題文で見つけることができればOKです。


簡単に言えば、設問と本文を結びつけて、きちんと抜き出しが
できれば合格ラインは超えることができます。



そのほかの特徴として、


・問題、課題はそのまま「~が問題である」等で書かれている
・経営者の想いや、戦略の方針が書かれているのでそれに従って
 問題解決策を解答する必要がある
・本文の序盤は(比較的)無駄な情報が多い
・おおよそ設問の順番どおりに本文と紐付けが可能
・設問要求があいまいな時があってそのときは、どの部分を対応
 させるか悩む
・解答する為に指示された文字数は、模範解答を見る限り大目に
 設定されている



■勉強方法


近年の傾向ですが、徐々に簡単になっており新しい問題ほど
紐付けに知識が不要となっています。


初学者は新しい問題から訓練したほうが感覚をつかみやすいと
思います。


中でも今年の平成22年度午後Ⅰ問題から、第4問のスマート
グリッドに関する問題を解いてみると解りやすいと思います。


午後Ⅰ試験の第4問は、組み込みシステムの問題ですが、今回
はとても解答しやすかったとのことです。私は選択しません
でしたが。。。もったいない。



問題集はどれを使っても大差ないと思いますが、私はTACの
完全攻略トレーニングを使用しました。他よりも解説がしっくり
きたことが理由です。


ここまで、午前Ⅰと午前Ⅱを勉強していれば、あとは問題集の
解説を見て本文との紐付けの精度を上げていけば、いつの間にか
悟りを開いて安定して解答することができるでしょう。


私の場合は、上級シスアドの過去問よりシステムアナリストの
過去問を集中的に解きました。シスアドのほうは、システム寄り
の問題が出るので個人的に解きづらいです。


大体、20問準備して、2週目の10問目位にコツをつかむ
ことができました。