第四章 ITストラテジスト試験、午前Ⅰ対策



■なるべく勉強したくない午前Ⅰ


午前Ⅰの試験は、高度情報処理技術者試験の共通科目であり、
他の試験区分の問題もまんべんなく出題されます。


しかしこの午前Ⅰの知識は、はっきり言って覚える価値が無い!


なーのーでー、正直言って勉強する時間がもったいないし、
かといって通過しなければ午前Ⅱの採点さえしてもらえない。


なんとも悩ましい試験なのです。



■過去問を繰り返すことが最大の攻略法


試験当日、高い緊張感の中でペースを握ることができたのは、
以前解いたことのある問題が、そのまま出題されていたことが
きっかけです。


結局、30問中5問が以前解いた問題、あるいはそのアレンジ
だったのでした。


試験通過には30問中18問正解すれば良い訳ですから、残った
25問から13問正解すればOKです。


過去問の知識から消去法で解ける問題や、同じパターンの計算
問題(損益計算書など)も出題されますから、かなり有利と
なりますね。



■具体的な勉強方法


私が勉強に使用した本は次のとおりです。
ST試験の書籍は数が少ないので選択の余地が少ないです。


○参考書
・中小企業診断士クイックマスター(経営情報システム)
 →多分同じ位の難易度だろうと午前Ⅰ対策として流用。
  このテキストを使用する特段のメリットはありません。


○問題集
・ITストラテジスト2010予想問題集(アイテック)
 1週目 (60問中41問正解)
 2周目 (60問中55問正解)



上記のとおり、参考書で知識をインプットした後で過去問を
使って(予想問題集だが、ほとんど過去問が載っている)
アウトプットしています。


成果の度合いを測るため、試験の一ヶ月前ころ、過去問を2周

解いた状態で初見のH21年度午前Ⅰ試験を解いた結果は、


30問中21問正解(70%)


となり、3マークほどの余裕がありました。



さらに、合間の時間を活用すべく一問一答を購入し解いて、
試験前日には、過去問の中の間違えたものだけ復習しました。



■試験時間中の注意点


試験はマークシート形式です。


私は、試験に使うメインの筆記用具として、Uniのクルトガ
を使用していましたが、芯の先が常にとがるようになっている
ためにマークシートを塗りつぶしづらいし、間違ったら消し
づらいしで、とても相性が悪いです。


普通のシャープペンシルを使うのが良さそうです。



また、解答用紙には受験番号と生年月日をマークしますが、
このマークは試験時間内に行います。


当然ながらこれを間違えては、採点を受けることが出来ません。
しっかりと確認しましょう。


■解く順番


解答欄を間違える危険性はありますが、自分の得意分野から
進めるのも手です。


私の場合は、最初の2問、テクノロジ系問題が全く分からない
状況に陥り、3問目から知っている問題が出てきて徐々に
落ち着いたものの、思ったより時間をロスしていました。


当日の朝までの不安が頭をよぎります。。。



そこで、60%を確保しようと、後半にある自分が得意な
マネジメント系とストラテジ系の問題を先に解きました。


終わってみれば、見たことのある問題が複数あったことで、
それが杞憂だったと安心できました。


自己採点で22/30(72%)です。