第三章 ITストラテジスト試験の特徴



■一日がかりのハードな試験である


おおよそご存知ではあるかと思いますが、ST試験は一日を
かけて実施されます。


○毎年10月第3日曜日(一年に一回しかない)


また、各試験の間は30分以上の休憩があるように見えますが
実際は試験終了後に解答用紙の回収と確認で5分間、各試験の
15分前には試験の説明と問題・解答用紙の配布が始まるため、
その分休憩時間は短くなります。


昼食を外に買いに行くことは考えないほうが無難です。



○9:10
 着席指示時刻(開始20分前)


○午前Ⅰ試験
 9:30~10:20(50分)
 マークシート形式、30問


○午前Ⅱ試験
 10:50~11:30(40分)
 マークシート形式、25問


○午後Ⅰ試験
 12:30~14:00(90分)
 記述形式、4問中2問選択


○午後Ⅱ試験
 14:30~16:30(120分)
 論述形式、3問中1問選択


全部の科目が終わる頃には疲れ果てています。


科目合格が使える税理士試験のほうが体力を使わないかも
しれませんね。



■合格率をどう捉える?


平成22年度試験を受験してみた感想は、まず、何より当日
受験にくる人が少ない。私が受験した教室では、およそ半数
が欠席していました。


午前Ⅰ試験は科目合格制度で免除申請できますが、午前Ⅱから
もまったく受験人数が増えませんでした。

もしかしたら、午前Ⅰ免除組みは試験会場が違うのかも。



実際に21年度の統計情報を参照すると、3人に1人は欠席
していることが判ります。


応募数  8300人
受験者数 5500人
合格者数  750人(13.7%)



このことから試験当日、受験にくる方々はおおよそ合格を
狙える位置にいると仮説を立てることができます。


その中で7人に1人の合格者になることはたやすい事では
ありませんね。



■余談


実は、他の資格試験でも同様の傾向が見えるようです。

簿記試験の場合は、2級で35%、1級でも30%ほどが
欠席します。


中小企業診断士の一次試験は結構埋まっていたイメージが
あるけどな~~



一方で直近数回分の合格率の変動を見てみます。


簿記3級の合格率 39.6%→ 49.1%→ 18.5%→ 29.2%
簿記2級の合格率 28.0%→ 35.9%→ 14.7%→ 39.7%
簿記1級の合格率 10.4%→ 10.3%→ (休み)→ 10.6%


旧アナリスト試験 10.8%→ 13.2%→ 12.6%→ 13.7%
(最後はST試験)


簿記3級、2級とは違い、問題の難易度に左右されづらい
猛者たちが受験にやってくるような気がしますよね。


こじつけ感があるかな・・・?


俺が受験したのは合格率ががくっと落ちている時だけど('A`)