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2010年度ITストラテジスト試験を受けた身として
自身が来年受ける(かもしれない)時に見返せるよう、
また、同じく受験を志す方々の助力となり、この資格の
認知度と評価につながるよう、ここに記録します。
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第一章 ITストラテジストって何なのか


■ITストラテジストとは?

経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」の
水準がある程度以上であることを認定している国家試験。


営業職に取得させたい資格ランキング上位に、基本情報処理
技術者の資格がランクインするなど、この情報処理技術者
試験は企業から一定の認知度があるようです。


この、情報処理技術者試験の体系は2007年に見直され、
ITSS(ITスキル標準)に基づくLV1~4をカバー
しており、ITストラテジストはLV4の高度試験に位置
づけられています。


※詳しくはIPAのHPから「情報処理技術者試験」のタグ
 を参照しましょう。



■資格を取ったらどうなるの?


なにもありません。


と言うのは誤解を生みますが、他の有名資格である会計士や
税理士などとは違い、独占業務はありません。したがって、
資格を取ったからといって、その瞬間に人生が大きく変わると

いった可能性は高くありません。


まあ、中には資格取得に対して報酬金を設定している企業も
あると思いますので、一時金や毎月の資格手当金という形で
生活が幾分潤うかもしれませんね。


試験制度が想定するITストラテジストの人材像は「経営戦
略に基づいて、情報技術を活かした基本戦略を策定する者」
とあり、CIOか、それに近い考え方を持つ人材が求められ
ていると言ってよいでしょう。


筆者の受験動機は、中小企業診断士一次試験に落ちたので
その手慰み・・・と言うのもありますが、企業の経営戦略
実現に貢献するために、診断士が助言する視点に加えて
IT戦略の面からもアドバイスできるよう、体系的な知識を
身に着けることが目的でした。


コンサルタントになることを目的としている私にとっては
診断士試験と同様に取得すべき資格の一つと思っています。


みなさんもST資格を取ったら、そのお墨付きを活かして
所属する企業内で、今までより大きな舞台で活躍してみては
いかがでしょうか?