本当に有ったマイナス金利~~スエーデンで | 小さな愛犬家のブログ

本当に有ったマイナス金利~~スエーデンで

日銀はデフレ対策のためFF金利を0-0・1%とし、日銀預け入れ金利を0・1%とす
る「実質ゼロ金利」の金融緩和策を再び採用しました。日本メディアは「もう金利は下げ
られない」、経済学者は「マイナス金利はありえない」と大騒ぎですが、あったのですよ
「マイナス金利」が本当に!!
ブルームバーグの報道によると、スエーデンの中央銀行が、中銀預金金利を「マイナス0
・25%」とし2009年7月から採用しているというのですね・・・以下その記事です。
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10月18日(ブルームバーグ):日本銀行は円相場を押し下げるために、金融機関が中銀に
積む準備預金に対して受け取る金利をゼロ未満にすることが可能だと、ロンドンの調査会
社スミザーズが指摘した。
  スミザーズのエコノミストで社長のアンドルー・スミザーズ氏は、そのような戦略は
  スウェーデンの中央銀行が2009年7月に採用していると指摘した。リクスバンク(中
  銀)は同月に、中銀預金金利をマイナス0.25%とした。市中銀行が預金した額に応じ
  て中銀に金利を支払うことになる。 スミザーズ氏は東京でのインタビューで、「マ
  イナス金利は有効だろう」として、これが強力な武器になると指摘した。
  円相場は現在、ドルに対し1995年以来の高値に近い。日銀は先月、2004年以来初の介
  入で2兆円の円売りを行った。日銀は今月5日の金融政策決定会合で、政策金利を
  「0-0.1%程度」に引き下げた。超過準備に対する中銀預金金利は0.1%で据え置い
  た。日銀は国債などの資産を購入する5兆円規模の基金も創設した。
  スミザーズ氏は、国債などの購入による量的緩和とマイナスの中銀預金金利を組み合
  わせれば「かなり強い」効果が得られるだろうと述べた。
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★★まさか「マイナス金利」とはブルームバーグが報道しているのですから間違いでは無
いと思いますが・・・。
実際、日本の金融機関は「流動性の罠」にズッポリと嵌りきり状態で、貸し出しはわずか、
海外投資は「羹に懲りて鯰を吹く」でほんの申し訳程度。だから金融機関の儲けは国債の
金利という情けない状態のところが、メガバンクを中心に多いのですが、まず考えられる
のはマイナス金利を導入すれば金融機関の尻に火がついて「もっと貸し出しをする」とい
うことだろうと思います。
記事中のスミザーズ氏の言うとおり、マイナス金利に、日銀の国債購入をプラスすれば
「効果絶大」かと思います。もう「強制投資・貸し出し」の世界になるはずで、金が回ら
ない日本に取って置きの策ですよ。マイナス金利のお陰で破綻という銀行も出てくるかも
しれない。

スエーデンはマイナス金利を導入して1年余過ぎているわけですから、その効果はどうな
ったのでしょう?
「マイナス金利はありえない」と思っていたし、小生の読んだ経済学書にもそう書いてあ
ったはず。欧州人の考えることは「流石に資本主義の本家」だけあって、飛んでます。
これは興味深深ですねえ。

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