【休憩】セイ・ポジション | 言葉の宝石

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ティーンエイジの娘と話す時間の無かったお父さんが娘と日常に話したかった事をブログります(2011年9月から3年間限定)

土曜日だ~!

休憩です


今週は、ある人とコミュニケーションがうまくとれず
一週間がきつかった・・・
※解決しました


いやほんとに疲れるよね
他人をコントロールできないっていうのは(笑)

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日本人は「決断」というのが苦手な人が欧米人に比べて非常に多い
と思います

どうなの?

と聞いても応答がない


レストランでメニューをひらいても
注文をスラスラッと決められる女の子は少ない
※普段食べてないからという所為もあるが



洋服を選ぶにしても

「これとこれとどっちがいいかしら」

と 迷う

※なんだか女性ばかり登場しますが
 他意はありません



よく「決断力」というのが男の世界でも話題になるけれど
特に私は職業柄決心がとても速いのだけれども

「決断」というのは速くできる条件がもうはっきりしています

それなのに 「決断が速くできる条件はなにか」を知らない人が多い

まず それを書きます

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決断力 というのは 
「力」なんていう文字を使うから

なんだか ちから が必要なことのように誤解されやすいが

それは胆力とか剛毅とか男っぽいとか
そういう ちから系統のものは関係ありません

決断を速くする条件はただひとつ

「判断基準はなにか」が明確であること

だけです

カンタンに言えば

なにがどうならこっち
なにがそうならあっち

という選択肢がはっきりしていることです

だから情報量の多寡は関係ありません
多ければ決断が速まる事は決してない
※むしろ遅くなります
 だって考える時間が増えるからあたりまえ



これとあれとの条件の組み合わせになっても
それを予め優劣を決めておく
(正確に言うと
 すべての条件の組み合わせを予め考えておく事は無駄であり
 かつそれぞれに予め優劣を決めておくのは不可能ですから
 例えば「服の色は紫がいい」と「予算は三万円」が
 判断の基準であるとき、
 四万円の紫色の服と三万円の桃色の服がでてきたら
 どうするか?
 は予めそういう比較を想定しておく事は不可能
 なので、
 自分の中で「判断基準同士の優劣」を
 予め決めておく です)


ことが「判断を速くする」唯一の条件です

だからいたずらに情報を集めるよりも大事なのは
「判断の基準はなにか」
を分析整理しておく事に他なりません
と思います

男らしいとか頭がいいとか
そういう事は一切関係ありません
プログラムを組んでおけば機械にだってできることです

これで今日から 君も 決断力の王様です
と思います


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情報量が少ない方が決断は速くできるのは当たり前ですが

それは情報量が少ないから危ない事か
というと
そんなことはない

これも 年季の入ったビジネスマンでさえ
分かっていない人がいることです

昔から日本には良い言葉があります

「武士は拙速を旨とせよ」

これは同じ事を言っているのです
※知ってたら済みません
 私の言葉でないのに説明したりして


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わたしは戦闘機操縦士をしていましたが

戦闘機というのは必ずペアで行動して
お互いを助け合います

で、空中で散開機動したり
空中戦の後に集合したりするときに
僚機が視界にいないことはよくあります

そのときに何と言うかと言うと

"Say position."

と言います

「位置を言え」

です

戦闘機の空中での交信は忙しいので
短く速く発音しなければならないので
こういう言い方をします


脱線しますが
「トップガン(1986)」という映画がありますが
オープニングの5分26秒のところで
レーダーコントローラーが

"ゴーストライダーズ、テイク・エンジェル10、レフト30"

と言いますが(字幕は「角度10へ 左30」)
字幕の人は

「angelじゃなくてangleだろう」と思って
「角度」と書いたのでしょうけど、
誤訳です。

Angelは空軍用語で1000フィート単位のこと。

AngelはAltitudeを速く発音するための(交信は忙しい!)代替語なので、
ここは「高度を10000feetに取れ」と言ってる訳です。



でつまり何が言いたいかと言うと
「速く判断する為に必要な情報を切り分けて
 そのミニマムにした情報だけを素早く入手する」
という行動パターンが毎日のように要求されるのが
かれらの日常なのだということです


情報は少なくて良いのです


それが身に沁みついてしまって
毎日「ものすごく決断が速い」と
言われるのが何が問題かというと


先日(今週ではありません)

弊社に打ち合わせに来るという
女性の経営者の方がいて
地下鉄で来られる予定だったのです

時間になっても電話もないし現れないので
携帯電話にメールしました
(地下鉄は通話禁止なので)

こう書きました

「いまどこ」


返事は来ません


20分遅刻して彼女は来ましたが

怒ってました



「あなた 人にものを尋ねる時に
 こういう聞き方はないんじゃないですか?」



って。


叩かれてばかりの人生です




前席がわたし(ほんと)
$言葉の宝石
宮城県牡鹿半島沖




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