映画「エリジウム」感想(ネタばれ含) | B級映画の感想や漫画、アニメのブログ@黒豆

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あらすじ(wikipediaより引用)
2154年、大気汚染や人口爆発によって地球上の生活環境は悪化している。少数の富裕層は衛星軌道上に建造されたスタンフォード・トーラス型の宇宙コロニー「エリジウム」へ移住。高度な科学技術により老いや病から解放され、水と緑にあふれた理想郷で暮らしている。
一方、荒廃しスラム化した地上では、大勢の人々が過酷な労働とエリジウムより遥かに遅れた医療に喘いでいる。市民はエリジウムの生活に憧れ、密航を企てる者もいるが、デラコート防衛長官は反移民法を敷き、アーマダイン社製ドロイドや傭兵を配して侵入者の排除に努めている。
そんな中、ロサンゼルスに暮らす工場労働者のマックスは作業中の事故により余命5日と診断される。マックスはエリジウムの先端医療に希望を求め、闇商人スパイダーとの取引に応じてコロニーへ向かうが、謀略に巻き込まれる中で不平等なこの世を正すために立ち上がる。

第9地区で一躍有名になったニール・ブロムカンプ監督のディストピア系SF作品。
まずビジュアル面が素晴らしい。第9地区も、ヨハネスブルク上空に突如現れたUFOや、エイリアンの居住区の描写、そしてあのエビみたいなエイリアンなど魅力的な映像が多かったですが、今作も期待を裏切りません。
広大な貧民街の広がる地球、富裕層の暮らすエリジウム、一昔前感のあるパワードスーツやドロイド兵のビジュアルなどなど。
映画館にビジュアルガイドが売ってたんですが、3000円越えとそれなりの値段なので諦めました。まぁamazonでも買えますし。

第9地区でもそうでしたが、この監督の作品は人間がめちゃくちゃ欲に忠実に描かれていて良いです。特に主人公の壁となる傭兵のクルーガーが清々しく悪役で良いキャラしてます。あとクルーガーが使うシールド一体型のブレードがすこぶる格好いいです。
主人公がエリジウムに向かう理由も、地球の人々を救うためとかではなく、純粋に自分の死を防ぐためっていうのがわかりやすくて良いですね。

でも個人的にこの映画で一番しびれたのはジョディフォスターの格好よさでした。出演作を見るのはフライトプラン以来だったのですが、クールな防衛長官を演じています。彼女が総統を相手に啖呵を切るシーンはこの作品の見どころの1つです。
だいぶ老けたなーと思っていたら御年50歳だそうで。通りで。
ただ、エリジウム側のお偉いさんの役だったのでもっと色々活躍するシーンもあるのかと思っていたら、終盤に差し掛かるあたりでクルーガーにあっさり殺されてしまったのが残念でした。

ラストは、主人公の命と引き換えに、エリジウムのプログラムを書き換えて、地球でクラス貧民層にも市民権が与えられて終わるのですが、この手のディストピアものを見ていると、クライマックスの後結局どうなるのかがちょっと気になりますよね。
地球がもう人が暮らすのに劣悪すぎる環境になっている以上、正直主人公の死で今後は幸せな展開になるのかというと、そうとは言い切れないのが悲しいところです。

あと、相変わらずこの監督は人の体を木端微塵にするのが大好きでした。約100分の上映時間の中でいったい何人の体がばらばらになったことか。でもそういうところ嫌いじゃないです。

SF好きには自信を持っておすすめできる1本。ただ上記に挙げた人が粉々になるシーンや、顔面崩壊シーンなど破壊描写も結構すごいので、そういうのが苦手な方はご注意ください。

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