不況のあおりを受けて、祖父のレイ(アラン・フォード)が入居する老人ホーム「ボウ・ベル」が閉鎖されるのを知ったテリー(ラスムス・ハーディカー)とアンディ(ハリー・トレッダウェイ)の兄弟。ホームと祖父たちを救う資金を稼ごうと銀行強盗をもくろむが、なぜかゾンビが大量に出現してロンドンは大パニックに。祖父の身を心配するテリーたちだが、その予感は的中。ボウ・ベルにもおびただしい数のゾンビが押し寄せており、レイやほかの入居者たちが壮絶なサバイバルを繰り広げようとしていた。
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タイトルと予告編からしてもっとおバカ映画かと思っていたら、結構シリアスなシーンも多くて驚いた。
工事現場の作業員が謎の遺跡のようなものを掘り当てて、そこに眠っていたゾンビが目覚めてパニックに。オープニングからイギリス映画らしいスタイリッシュな作りでかっこいい。
あらすじにもある通り、祖父のために銀行強盗を働く主人公たちと、老人ホームに立てこもる老人たちの戦いが並行して描かれる。
主人公の祖父は元軍人らしくかなり強い。普通にゾンビを殴り倒したりする。この映画のゾンビは走らないタイプで動きが遅いので、お年寄りでもある程度互角の戦いができる。
主人公たちが銀行強盗を働いているところを警察が囲い込むんだけど、銀行内で今後の相談をしているうちに警官たちはそのゾンビに壊滅させられてしまう。なさけないぞロンドン警察。
そしておそらくこの映画の最大の見どころの一つであるのがこの、歩行器を使ったおじいさんとゾンビの緊迫の追いかけっこ。
かっこいいBGMとカメラワークで盛り上げるんだけど、疾走感は一切ない。悲しいぐらい遅い。でもやっぱり徐々にゾンビ側が追い付いてきたので、祖父たちが車いすをもって助けに行く。この救出劇の間老人たちの間に死傷者は無し。なんて優秀。
一方主人公たちは、少しずつ仲間を失ったりしながら祖父を助けるために老人ホームへ。
仲間の中に、戦争で受けた傷の治療のために頭に金属板を埋め込んでいた人がいたんだけど、その人がゾンビになってしまい、ヘッドショットをしようにも銃弾を弾き返す。こいつぁやっかい。最終的には口に手りゅう弾を突っ込まれて上半身を吹き飛ばされるというかなり壮絶な最後を迎えることに。ヘッドショットが効かないゾンビっていうのはちょっと斬新。
なんやかんやあって無事老人ホームにたどり着き、そこからは持ってきた武器を手に反撃開始。この辺はいままで押されてばかりだったから爽快感がありまくり。ただでさえ大した武器を持っていないお年寄りたちにやられていたゾンビたち。銃火器の前になすすべもなくどんどんやられていく。本当になぜこのゾンビたちがロンドンをここまで壊滅させられたのかは謎だ。
無事老人ホームを脱出したけれどバスが故障してしまったので船で移動することに。
いざ出発しようとすると鎖を外していなくて出発できないという事態。ここで主人公の祖父が自分の身を犠牲に単身ゾンビの群れへ突っ込み鎖を外しにかかる。
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まさかの生還
完全に死ぬ流れと演出だったから、銃を撃ちまくりながらゾンビの群れから出てきた時は思わず「無事なのかよ!」と突っ込んでしまった。おじいさんマジ強い。
オチもゾンビ映画には珍しくハッピーエンド。ショーンオブザデッドや28日後もそうだけど、イギリスのゾンビ映画はハッピーエンドが多いのかな。28週後はバッドエンドだったけど、確か。
評判がかなり良かったのでだいぶ期待値高かったけど、十分上回ってくれた。他のゾンビ映画に比べてそこまでスプラッターなシーンも多くないのでいろんな人におすすめ。様々なゾンビ映画のパロディも入ってる(らしい)ので、ゾンビ映画が詳しい人ならそういう部分を探しても楽しめるかも。もっとも、詳しい人はすでに見ているかもしれないけど。
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