あらすじ
片田舎を車で旅行していたマーティンとヘレナ。ふたりは1人の男を誤って轢いてしまう。慌てて男を車に乗せ、助け出そうとした矢先・・・絶命したかと思われた男が、突然車内で起き上がり、マーティンに襲い掛かった!!!マーティンを残し、ヘレナが助けを求めた農家は廃墟と化していた。そして近寄ってくる人影。マーティンだった。しかしそれはもはや人間の姿をしていなかった。まともな人間は誰も残っていない。それは茂みから、漆黒の闇から、突然襲ってくる。
頼れるものは、武器と自分自身だけ。悲鳴の届く先はどこにもない・・・。
風景がキレイ度
★★★★★
溢れ出る70~80年代臭度
★★★★☆
アルバトロスにしては度
★★★★☆
アルバトロス発、アイルランド産のゾンビホラー。
何よりもまずアイルランドの風景が綺麗。「28週後」という映画の冒頭や中盤でも、草原とゾンビの綺麗なシーンがあったけど、相性いいよね、ゾンビと草原。
演出、カメラワーク、画質、色んな面で70~80年代っぽい雰囲気がただよっているけど、2000年代の映画です。
低予算っぽさはあるけれど、手堅い作り。特にだれることもなく全編適度な緊張感のもとストーリーが進んでいく。ゾンビ映画には欠かせない残酷描写も及第点。ゾンビメイクもなかなかの出来。
狂牛病?にかかった牛が発端となり人々がゾンビ化していく映画で、牛ゾンビ、立ったまま眠るゾンビなど、新しい試みも色々。ただ、牛ゾンビに関してはもっと大暴れさせてくれてもよかったかな。あまり登場しないし、出ても暗いし。
クライマックスでは、籠城している主人公たちのもとに、低予算映画とは思えない数のゾンビの群れが。盛り上がるね。ただ、そのあと対して抑揚のないBGMでゾンビと主人公たちの小競り合いがしばらく続くから、ちょっとだれるかも。
ラストは主人公と他の生き残りの人たちがトラックに乗せられてどこかに連れて行かれるんだけど、あれは、感染の疑いがある人間も全部殺処分ということでいいのかな。狂牛病が発生した時、その付近の牛は、感染していなくても安全のためにみんな殺処分、というのと同じ感じで。
ゾンビ映画好きなら見る価値はある映画。
ちなみにこの映画で一番怖いのは、途中で車を持った男性とその奥さんが仲間になるんだけど、その奥さんの顔が車の赤いライトに照らされた瞬間。
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