子宮がんの種類 | 変形性股関節症の人工関節記録

変形性股関節症の人工関節記録

腰痛と変形性股関節症に罹っていますが、それ以外にも私が気になっていることを記事に書いています。

皆様こんばんは。
今日もご覧頂きましてありがとうございます^_^


僕はピンクリボン運動に協力させて頂いている関係上、普段は乳癌に関する記事を度々ご紹介させて頂いております。

しかし、今日は「子宮のがん」について調べた事を書きますのでどうぞご覧下さい。


子宮頸がんの特徴
子宮頸がんは、以前は30~40代の女性に多く見られましたが、近年では20代の女性にも多く見られるようになってきました。20代女性の罹患者数はここ20年間で約4倍に増えていると言われています。

若い女性ではがんが膣部に出来やすく、高齢の女性では頸部に出来やすいという特徴があります。子宮頸がんは、子宮がん全体の約70~80%と大きな割合を占めています。

子宮頸がんの原因のほぼ100%が、ヒトパピローマウイルス  (HPV)  が関与していると考えられています。

また、がんが子宮頸部内のどの細胞からがんに変異したかによって、病気の進行度合いや治療法が異なります。

子宮頸がんの場合は、子宮頸部の表面にある扁平上皮  (へんぺいじょうひ)  からがんが発生すると  "扁平上皮がん"  と呼ばれ、分泌液を分泌する腺細胞からがんが発生すると  "腺がん"  と呼ばれます。

子宮頸部に出来るがんの殆どが扁平上皮がんですが、腺がんの場合には子宮がん検診で発見しづらく、治療も難しいという特徴があります。

子宮体がんの特徴
子宮体がんは閉経前後の50~60代の女性に多く、主に女性ホルモンのバランスの乱れが原因であると考えられています。

他にも、妊娠や出産経験が無い、生理不順、肥満、長期間ホルモン薬の治療を受けているなどが、発症リスクを高めているのではないかと考えられています。

上記原因のいずれも、女性ホルモンのバランスの乱れということに繋がります。子宮体がんは子宮がん全体の約20~30%を占めます。

また、子宮体部にできるがんの中で、子宮体部の筋層に発生する悪性腫瘍は子宮肉腫と呼ばれます。

子宮肉腫は通常の子宮体がんとは違い、稀  (まれ)  ながんではありますが、進行が早く予後が極めて悪いことが知られています。

TNM分類で3つの側面からがんを分類
子宮体がんの種類は、上記のように病態に応じた分け方がありますが、その他にがんの進行度に応じた分類法もあります。例えば子宮頸がんの場合、日本ではFIGO分類とTNM分類を併記する形式で表されることがあります。

なお、TNM分類は3種類の側面からがん進行度が表現され、それぞれ「原発腫瘍の進展度  (T分類)」、「所属リンパ節の状態  (N分類)」、「遠隔転移の有無  (M分類」として進行度が表現されます。

以下は子宮頸がんのTNM分類になり、国際対がん連合が定めた内容に準じたものになります。

   ・原発腫瘍  (T)
・TX:原発腫瘍の広がりについて評価不能。
・T0:原発腫瘍を認めない。
・T1s:浸潤前がん。
・T1a1:子宮頸部に限定したがん。間質浸潤の深さが3mm以内、また広がりが7mmを超えない。
・T1a2:周囲組織への浸潤の深さが~5mm、また7mmを超えた広がりが見られない。
・T1b1:病巣が子宮頸部に限定、または臨床的に明らかではないもののT1aを超える状態。病巣が4cm以内。
・T1b2:病巣が4cmを超える。
・T2a:子宮頸部を超えるが骨盤壁まで達していないがん。がんが腸内に進行しているが、膣の1/3には達していない状態。子宮傍結合織浸潤の無いもの。
・T2b:子宮傍結合織浸潤を伴う。
・T3a:骨盤壁には達していないが、膣の下1/3を侵している。
・T3b:骨盤壁に進展。または水腎症や無機能腎が見られる。
・T4:がんが小骨盤腔を超えて進展。または、膀胱や直腸の粘膜を進展。

   ・所属リンパ節  (N)
・NX:所属リンパ節の評価が出来ない。
・N0:所属リンパ節に転移を認めない。
・N1:所属リンパ節に転移を認める。

   ・遠隔転移  (M)
・MX:遠隔転移の評価が出来ない。
・M0:遠隔転移を認めない。
・M1:遠隔転移を認める。
・MA:傍大動脈リンパ節に転移を認める。



これからも皆様が健康に過ごされることを願っております。