卵巣がんの種類 | 変形性股関節症の人工関節記録

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腰痛と変形性股関節症に罹っていますが、それ以外にも私が気になっていることを記事に書いています。

皆様こんにちは。
今日もご覧頂きましてありがとうございます^_^


私はピンクリボン運動に協力させて頂いているいる関係上、いつもは乳がんのことについて調べています。
しかし、卵巣がんも調べているうちに乳がんと同様に色々な種類があることが分かりました。
そこで、今日は卵巣がんの種類についてご紹介いたします。


上皮性腫瘍
卵巣がんの約60~70%が、卵巣表面の表層細胞からがんが発生する上皮性腫瘍です。罹患者数は40歳以上で増加し50歳代後半でピークとなります。

胚細胞腫瘍
上の上皮性がんの次に多い  (約15~20%)  が、卵巣内にある胚細胞  (卵細胞)  からがんが発生する胚細胞腫瘍です。胚細胞腫瘍は卵子の元となる細胞です。
胚細胞がんは若年層に発生するケースが多く、10~20歳代の若者に発生します。

悪性度は様々ですが、抗がん剤が良く効くという性質があるため、殆どの患者さんが妊娠機能を残したまま治癒  (ちゆ)  することが出来ています。

性索間質  (せいさくかんしつ)  性腫瘍
卵巣内の顆粒膜、または黄体からがんが発生するするのが、性索間質性腫瘍です。卵巣がんの内、約5~10%を占めます。

転移性卵巣がん
卵巣は他の臓器に出来たがんが転移するケースが多く、転移してきた場合は転移性卵巣がんに分類されます。
卵巣には、胃癌・大腸癌・乳癌からの転移が多く見られます。

卵巣がんの組織型による分類
卵巣がんは、できたがん細胞の組織型  (形)  により、漿液  (しょうえき)  性腺がん、明細胞腺がん、類内  (るいない)  膜腺がん、移行上皮がん、粘膜性腺がん、潜在型の6種類に分類され、それぞれ特徴が異なります。

・漿液  (しょうえき)  性腺がん
悪性度が高く、非常に進行が早いのが特徴的で、約30%の患者が両側の卵巣に発生します。また、早い段階からリンパ節へ転移します。

非常に進行が早いため、約2/3の患者がステージⅢ・Ⅳ期の進行がんの状態で発見されます。35~60歳代に多く見られ、卵巣がんのうち、約40~55%を占めます。

・明細胞腺がん
進行速度は比較的緩やかですが、リンパ節への転移が起こりやすいという特徴があります。抗がん剤などの化学療法の効果が少なく、外科手術による治療が基本となります。そのため、手術により腫瘍を取り残してしまうと、予後不良となります。

卵巣には子宮内膜症  (チョコレート嚢腫)  を合併しているケースが多く、血栓症・脳梗塞・肺梗塞などのリスクが高まります。卵巣がんのうち、約30%を占めます。

・類内  (るいない)  腺膜腺がん
進行は比較的遅く転移もしにくく、抗がん剤が良く効くという特徴があるため、卵巣がんの種類の中でも最も予後が良い種類です。

また、卵巣に子宮内膜症  (チョコレート嚢腫)  を合併しているが多いという特徴があります。

30~40歳代の比較的若い世代にも多く見られ、卵巣がんのうち、約15%を占めます。

・移行上皮がん
組織型が漿液性腺がんによく似ており、診断が難しいケースが多いです。性質も漿液性腺がんと似通っており、進行は早いのですが、抗がん剤が良く効くという性質があります。

30~60歳代に多く見られ、卵巣がんのうち約7%を占めます。

・粘液性腺がん
進行は緩やかで、リンパ節への転移も起こりにくいですが、抗がん剤が殆ど効かないので、外科手術による治療が基本となります。

そのため、手術により腫瘍を取り残してしまうと、予後不良となります。

閉経後の女性に多く見られますが、20~30歳代の若年にも発症することがあります。卵巣がんのうち、約5%を占めます。

・潜在型
上記1~5の組織型が複数潜在している場合には、潜在型に分類されます。治療法は潜在している組織型のうち、悪性度の高い方に合わせます。

3つの因子で卵巣がんを分類
卵巣がんの分類は上記のように組織型に応じて整理出来ますが、その他、医学的にはステージ  (病期)  によっても病状が把握されます。

ステージによる卵巣がんの分類は、日本では一般にFIGO  (国際婦人科連合)  による分類  (Ⅰ期からⅣ期に分類)  されますが、TNM法と呼ばれる方法でも分類されることがあります。TNM法による卵巣がんの分類は以下の通りです。

TNM法では3つの因子により、がんの進行度を表し、T因子はがんの深さ、N因子はリンパ節転移の有無、M因子はその他臓器への転移を表します。(以下の記載内容は、国際対がん連合で定められた内容に準じます)

    ・T因子
・TX:原発腫瘍の評価ができない。
・T0:原発腫瘍を認めない。
・T1:片側あるいは卵巣内に限定したもの。
・T2:腫瘍が片側、または両側に存在したもの。

    ・N因子
・NX:所属リンパ節の評価ができない。
・N0:所属リンパ節に転移を認めない。
・N1:所属リンパ節に転移を認めるもの。

   ・M因子
・MX:遠隔転移の評価ができない。
・M0:遠隔転移を認めない。
・M1:遠隔転移を認めるもの。


これからも皆様が健康に過ごされることを願っております。