おばんです。
ビーフシチュー食べて胃がもたれている黒狗です。
日々社会人として精進目指して頑張っていますが、犬の研究も毎日欠かさずやっています。
まだ見ぬ犬を求めてサーチしてます
そんな中、先日変わった名前の犬種を発見しました。
その名はなんとサトウ。
スペルもそのままSatoです。
まだこのとおり知られていない犬ですが、知られれば一躍日本中の犬好きの佐藤さんに衝撃を与えそうですね。
佐藤はプエルトリコ原産の野良犬種で、自然に固定されましたが、公にはまだタイプの一つとして認知されている模様です。
※プエルトリコ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B3
アメリカの近くの小国です。
野良種だけあって多少のバリエーションがありますが、
佐藤には主に2つのタイプがあり・・・
ロングヘアの佐藤さんと・・・
佐藤はもともとプエルトリコの地犬で、初めてプエルトリコに人がやってきたときに一緒に連れてきた猟犬(・・・と思われるタイプの犬)が自由恋愛の末生まれた仔犬が土着化してできたものです。
今日の姿になったのは19世紀ごろ、スペインの植民がはじまったころだそうです。
スペインから持ってこられた犬の血も加わり、このようなバリエーションを持ちながらも種と言えるべきタイプの犬になったわけです。
佐藤は今日も都心部に多く存在し、人間の置いたドラム缶や道路などをねぐらとして野良暮らしを強いられています。
近代に入り、増えすぎた佐藤によるフン害や夜間の集団遠吠え、犬のナワバリ争いに巻き込まれ咬傷事故に発展することなどが問題になり、野良佐藤の駆除が大規模に行われるようになりました。
しかし、この駆除方法があまりにも非人道的であることから国内外の愛犬家に大きな非難を受け、佐藤を虐殺せずに保護していくべきであると訴える愛好家が集まり、サトウ財団が結成されました。
サトウ財団は「Save a Sato」プロジェクトを開始、野良暮らしをする佐藤を保護して譲渡先を探したり、譲渡に適さない場合も去勢・避妊をしてこれ以上増えないようにしたり、サトウに関する啓蒙活動を活発に行っています。
※Save a Sato プロジェクトhttp://saveasato.org/
佐藤の駆除は、本当にひどいものです。
今も継続されているかはわかりませんが、捕獲した佐藤を籠に詰め込んでゴミと一緒に焼殺したり、顔を水につけて溺死させるといった方法がとられていました。
我々犬好きにとっては、胸を割かれるようなひどい仕打ちです。
佐藤財団の手によって、すでにもうこの仕打ちが無くなっていることを祈るばかりです・・・。
佐藤は今日もごくごくありふれた犬で、プエルトリコの人にとっては最も身近な生き物の一つです。
近頃この種にスタンダードを設けて世界に紹介しようという試みが行われているようです。おそらく、これもこの種のことを世界にアピールすることで野良犬・虐殺問題を解決することにつなげようとしているものと思われます。
佐藤はパリアタイプに近い犬で、病気に強くとても扱いやすい犬です。性格は忠実で知的、警戒心が強いようです。平均寿命は野良で10~12年、ペットとして飼われているもので15年くらいだそうです。
成犬でもごはんをあげながら徐々に慣らしていけば家族の一員として迎えられるとのことです。
日本でも飼えそうな感じです。
名前にインパクトがある犬種ですが、その正体は現地では庶民派でおなじみのふつーの犬でした。
野良暮らしをして命を狙われている佐藤をどうにか守ってあげたい、と思わずにはいられなくなってしまった黒狗なのでした。
尚、ウィキペディア英語版に佐藤の記事があります。
こちらもご参照下さい。