おばんです。
辞典に貼る犬の写真をさがしてたら、
こんな写真を発見して、思わず大笑いしてしまった黒狗です。
なうにも書きましたが、この犬種はツリーイング・テネシー・ブリンドルといいます。
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保健所の里親探しの話題ですが、ようやくハンサムボーイの里親が決定した模様です!
今年5月前半から、ずーっと新たな家族を待ちわびていました。
半年間、長かったですねえ
きっと理解ある家族に出会えて、今頃ほっとしているところでしょう。
里親探し、半年は結構長い時間がかかった部類に入りますが、中には震災後1年以上里親を待ち続けた被災犬も2人いました。それを考えるとまだハンサムボーイはいいほうだったと言えないことも・・・。
この2人は3.11により主人と離れ離れになってしまい、津波被災地域を放浪しているところを保護されました。
両者とも一度里親が決まるも心の傷から出戻ってしまい、新たな家族に出会うまで1年以上かかってしまいました。
右のラブ系の子は先に里親が決まったのですが、左の白いミックス君は相当心に深い傷を負っていたらしく(実際に津波にのまれた可能性が高いそう)、なかなか人に心を開けず里親探しは難航しました。
しかし、ようやく心を許せる人に出会い、現在彼も里親のもとへ引き取られて暮らしています。
ハンサムボーイ君も彼らとは違うけど、何らかの理由で人に心を開けずにずっと居残ってしまったのでしょう。
後から保護されて譲渡対象になった子たちに、次々と先を越されていきました。
でも、里親が決まって・・・本当に良かったです。
このまましっかり新しいおうちになじんで、家族の一員になれることを心から祈っています。
ハンサムボーイ君の里親がこうして無事決まったのですが、
彼と同時期から保護・譲渡対象候補犬として里親を待ちわびている子がもう1人いて、この子のことも心配しています・・・。
収容理由:保護
初登場:5月17日
この柴シェルティ君もハンサムボーイ君と同じ譲渡会から里親を待っているのですが、一向に決まらず居残り続けています
ご覧のとおり可愛らしい容姿から、当初は1発で里親がつくと思われたのですが、なかなか縁談がありません。
詳細情報が無いところを見ると、怖がりとか神経質とか、何か問題があるのかもしれません。
保健所で彼にあったことがある方、彼について何かご存知のことがありましたら、私に教えてくださいm( )m
そのほかの譲渡対象犬は現在、以下の子たちがいます。
k9-12015 (雑種、雄)
収容理由:保護
初登場:6月20日
片耳の垂れた可愛らしいわんこ。フレンドリーで人懐っこいです。
保護当時フィラリアを患っていたようですが、現在は経過も良好でだんだん元気になってきているそうです。
病気のせいか、なかなかご縁がありません。
k9-12045(和系犬 雄)
収容理由:保護
初登場:8月30日
元気で友好的なおっさんです。
実はよく見ると眉毛が生えています。
収容理由:保護
初登場:9月12日
仙台犬そっくりのたくましい風貌の犬です。意外と人好きとか。
収容理由:引取(特殊)
初登場:11月1日
人懐こい性格のおじさんだそうです。
ケガをしていたのか、この子だけアセンズ動物病院で保護されています。
現在保健所にいるか、引き続き病院で保護されているかはわからないので、面会の際は保健所か病院までお問い合わせください。
※アセンズ動物病院HP:http://athens-ac.com/
K9-12055(トイプー 雄)
収容理由:保護
初登場:11月1日
天真爛漫な性格です。
初登場:11月1日
哀れにも前の主人に早々捨てられてしまった若犬。
まだ1歳なので、十分に新たな家に順応する可能性を秘めています。
ちょっと臆病です。
k9-12068(ビーグル系雑種 雄 老齢)
収容理由:保護
初登場:11月2日
おじいちゃんのためのんびりしていて大人しいのですが、ビーグルのように人懐こい性格です。
元気でね!
彼らと会ってみたい、という方は、ぜひセンターに連絡の上面会に行ってみてください。
現在彼らは随時譲渡対象ということで、次の譲渡会まで毎日里親探しが行われています。
譲渡の詳細情報と最新情報はこちらをご覧ください。
http://www.city.sendai.jp/shizen/dobutsu/pet/1135.html
次回の譲渡会は12月9日だそうです。
それまでに一体、何人の子のお家が決まるかな・・・?
一方、猫さんのほうは相変わらず里親がなかなかつきません。
愛護団体や個人愛護家により保護される子も少なくない(それらは譲渡対象でない猫が多い)のですが、成猫の譲渡対象者は前回とほぼ同じ顔ぶれです。
成猫さんの情報はこちらです。
http://www.city.sendai.jp/shizen/dobutsu/pet/1136.html
子猫ちゃんはちょっとずつですが、里親が現れて引き取られています。
でも収容数の多さは相変わらずだそうです。
子猫ちゃんの譲渡情報はこちらです。
http://www.city.sendai.jp/shizen/dobutsu/pet/1138.html
尚、この茶とらきょうだいはあの後、2人とも里親が決まったそうです。
ほかのみんなも、早く里親が決まるといいね・・・・。
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仙台市動物管理センターは他の保健所より動物の待遇が篤いことで知られています。
病気持ちの子であったり、高齢の子でも、一定の条件を満たせば最大限の命を救おうと努力がなされています。
このトイプー君は11歳で肛門腫瘍と心臓病を患っていましたが、譲渡対象にされて理解ある里親のもとへ引き取られていきました。
15歳のおじいちゃん柴もそうでした。
犬だけでなく、猫も最大限譲渡適性があるか調べられ、子猫も職員の手によりミルクが与えられて保護されています。
しかしながら、これ故に無責任に飼い犬を手放す飼い主が多く現れ、大問題になっています。
管理センターは本来、飼い主のわからない動物たちを一時的に保管しておく場所であることを忘れてはいけません。
収容数が増えれば救える命も減ってしまいます。
飼い主から動物を引き取るとき、センターの職員は必ずこう訊ねます。
「この犬(猫)は殺処分しますが、よろしいでしょうか?
処分しても構わないのであれば引き取ります。」
・・・そう、私が紹介している譲渡犬たちの中で「収容理由:引取(又は持ち込み)」となっている犬の9割は、そのやり取りの中で以前の主人に「殺してもらって構わない」と見放されてしまった子たちなのです
ここまでくぎを刺しても、今もなお前の飼い主によって持ち込まれる動物たちは後を絶たないのです。
先のセンター職員の質問はただの脅しではありません。
持ち込まれた犬たちは、本当に殺処分されてしまうのです。
最大限譲渡適性が探られるも、それでも救えないという命がたくさんあるのです。
これが悲しい現実・・・
http://www.city.sendai.jp/dobutsu/__icsFiles/afieldfile/2010/12/27/001.pdf
上のはセンターの収容犬統計資料です。
「抑留」はセンター職員によって保護されたり、一般の人が迷い犬として保護した犬の数で、「引取」というのが前の主人に見捨てられた犬の数です。
殺処分数は年々減少してきているのですが、それでも21年度だけで44頭もの命が奪われています。
殺処分される犬の大半が、こうした主人に見捨てられた犬なのです。
引取で譲渡対象に回されることができるのは、ほんのわずかなのです。
この現実をもっと多くの人に知ってもらい、もっと多くの犬が幸せになるための手伝いをしていきたいものです。
尚、猫は悲惨な状況が続いています。
http://www.city.sendai.jp/dobutsu/__icsFiles/afieldfile/2010/12/27/002.pdf
収容数は「引取」で一括ですが、成猫の大半は捕獲、子猫の大半が引取です。
ほとんどが野良猫で引き取り手が無いというのが悲しいことです。
彼らを救う手だてはないのでしょうか・・・。