クイズ、ドレミファドン!
チャンチャカチャカチャカ♪チャチャチャチャン♪
チャンチャカチャカチャカ♪チャチャチャチャン♪
11年ぶりの全国ツアーが決定したリトルクリーチャーズの91年のfirstアルバム「VISITA」から「I cant wait」。
今朝、埃まみれのカセットテープを20年ぶりくらいに聴いてみました。
私がこれをはじめて聞いたのは10代で、確か彼らも10代で、こんなお洒落で巧妙な音楽は、普通、年齢を重ねた人たちでなきゃ作れないでしょ!って驚いた。
二十歳過ぎくらいまでかなぁ、お世話になっていたカセットテープをなんでまた今頃、いじりだしているのかといえば、きっかけは、この贅沢すぎる栗ランチをこしらえてくれた「Cafe Sunny」のりほちゃん。
「今日、ハイスタが告知なしに16年ぶりにCD発売するって!!」
私がこれから栄にレッスンに行くのを知っていてか、知らずにいてか、何とも興奮させるLINEが入ってきた。
これは丸栄スカイルのHMVに行けってことだな(笑)と解釈して、慌てて家を飛び出して、栄の改札口から猛ダッシュした。
HMVの邦楽コーナーの入口には、大事件だ!とばかりに号外のようなポップが心拍数をあおり、デーーーンと並べられていた。
うわっ!視聴できるじゃん!
でもこれって、絶対、視聴しないで買うパターンだよね。
いや、でも視聴しちゃおうかな…。
これ以上、CDは増やせない。
断捨離するのだ。
一生、大事に聞くCDしか増やしちゃダメだ。
えぃ!視聴してしまおう!
1曲目、うん、いいね。
2曲目、いいね、きたね。
3曲目、いい、いい。
最後の曲、いいね~。
ダメだー!レッスン遅刻してしまうー!
どうしよー!あと数秒で決断しなきゃいけない。
動悸がしてきて、迷い過ぎて、タイムアウトー!!
結局、買わないでヴィオーラにダッシュした。
そして、この判断について、しばらく自問自答していた。
一切の告知なしで16年ぶりに発売するというこの粋な企画に便乗できなかった私は、歳をとってしまったのか?
昔はジャケ買いしたり、好きなアーティストなら良い悪いも関係なく全部揃えたりしていたのに、今は絶対にありえない。
しかし、イカの姿フライを食べながら低糖質ビールを飲む幸せのために、結構な無駄遣いをしているのだから、ハイスタの新譜くらい買えば良かったかもしれない。
いや、そんなこともなイカもしれない、イカの姿フライと低糖質ビールでこんなにも幸せを感じたり、多少のストレスやなんかを軽くいなしたりできる私は、成長したとも言えるかもしれない。
いやぁ、それにしても、日本経済のためには、全曲、視聴させちゃいけないよ。
とか、ぐるぐる考えていたことも今となってはすっかり忘れていたけれど、結局、その考えの着地点は、もう聞かなくなったCDやカセットテープを捨ててから新しいものを買おう!ということになって、こうしてカセットテープとCDの選別が始まった。
はずなんだけど、
のちにCD発売されて買い直したカセットテープさえも捨てられず、持っていた記憶のあるヴァン・ダイク・パークスの「ディスカバリー・アメリカ」を探すのに時間を費やし、自主製作のもの、作ってもらったもの、自分で作ったもの、間違えて録音ボタンを押してしまい途中でラジオの音声が入っているもの、カセットテープ時代に思いを馳せていたら断捨離どころではなくなって、今、こうしてリトルクリーチャーズを聴いているのです。
人生のB面を自覚せずにはいられない秋めいた朝なのでした。