野山を駆け回る子供達(シシャパンマ南西壁 登頂まであと25日) | 栗城史多オフィシャルブログ Powered by Ameba

野山を駆け回る子供達(シシャパンマ南西壁 登頂まであと25日)

ナマステ。

久しぶりにブログを書いております。最近はフェイスブックやツイッターばかりで、ブログ更新から遠ざかっていました。そのツイッターやフェイスブックも口数が減っていました。日本を出発するまでは・・・

今、僕はネパールの首都カトマンズにおります。あのシシャパンマ南西壁に再び向かうためです。

昨年のエベレストから帰国後、毎日走り回っていました。中国、台湾、アメリカ、韓国と日本以外にも飛び、「冒険の共有」を実現するために「地上の山」を登り続ける日々。

しかし、「地上の山」は険しく、自分を追い込んで行くだけの日々でした。夜にトレーニングをしても力が入らず、いつの間にか誰かと笑うということも忘れていた。身体が重く、不眠も続き、あきらかに不調だった。

かといって身体のここが悪いということもなく、知人に勧められて病院に行くと「軽度の鬱ですね」と診断された。

考えてみると、あれだけ好きだったツイッターの呟きも減り始め、しばらく冬眠に近い状況になっていた。

「見えない地上の山」の頂は見えていた。だが、いつの間にか、登ったら登りきるしかない状況に置かれ、自分で自分を追い込んでしまっていた。それだけ地上の山は大きかった。

だが、実際のヒマラヤの山もこの地上の山も、両方を登ることが僕の山であり、誰もまだ到達はしていない。

両方の山を登る。それこそが自分が求めていた世界。

毎日、企業を周り、講演で全国を飛んでいても、身体だけはシシャパンマの壁を意識していた。

そして、気がつくと今、実際にカトマンズにいたのだ。

なぜシシャパンマ南西壁に再び向かうのか?エベレストだけに集中すればいいのではないか?頭で考えても出せない答。やはり本能なのかもしれない。あの身体のリズム。細胞の一つ一つに命を感じる。そして、鋭く強い太陽の光と氷の壁。登りたい。その気持ちが勝っていた。

資金的にも身体のことも考えれば、エベレストだけに集中すればいいのかもしれない。周りから「アイツはまるで子供だな」と言われているようにも感じていた。それでもいいと僕は思っている。僕は決して大人になりたいとは思わない。子供のように夢を追いかけ、転んで怪我をしても再び立ち上がる。そんなな生き方をしてきたい。

シシャパンマの頂に立った時に、更に成長するだろう。大人としてではなく、目を輝かせた子供として。

ヒマラヤの野山を駆け回ります。

ナマステ。



来ました。カトマンズ!!



プジャという登山の安全祈願を行う。ベースキャンプでもプジャを行うし、ヒマラヤはまるで神様と対話しているようだ。



動画配信を行う栗城隊との打合わせ。昨日から3人が軽い食中毒。いつも行く蕎麦屋だったが、ここには安全神話というものはなかった。


●5月2日の動画「カトマンズから」



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