未来の山登り | 栗城史多オフィシャルブログ Powered by Ameba

未来の山登り

ナマステ。久しぶりのブログ更新です。
シシャパンマ南西壁から帰ってきて以来の登場です。

なかなか、ブログが更新されなくて本当にごめんなさい。

更新されない中、お休み中かというとそうではなく、むしろ休みなく動き回っています。暑い風を感じながら走っていました。風が熱いのではなく、自分が走り過ぎて熱くなっていた日々でした。

そして、気がつくとエベレストの出発が近づいてきました。

まだ、正式な日程は発表できないのですが、今もエベレストの登頂と「冒険の共有」を成功させるためにギリギリのスポンサー営業と調整をしております。

ただ、確実に言えることは、地上の山登り(中継のための膨大な資金が必要)と実際の山登り、この二つを見事に登頂します。

今、エベレストに向かってどんな状況なのかは、14日放送の「遥かなる頂」16時~17時15分テレビ東京で放送されますので是非、ご覧になってみて下さい。

自分の山登りだけではなく、最近はもう一つの山登りも初めました。

それは福島の子供達を北海道に連れて行き、プロのアウトドアアスリートが教える冒険教育、「A-SHIFT JAPAN」を立ち上げたことです。

ある人から福島の原発周辺の子供状況を聞きました。

夏の暑い日でも外で遊ぶことができず、外で遊ぶ時はジャージを2枚着て、マスクをして遊ぶと聞きました。

プロジェクト実行の時に実際に福島に行った時は、公園で遊んでいる子供は誰もいませんでした。

せっかくの夏休みを明るく元気に過ごしてもらいたいと、スキーヤーの児玉毅さんとタッグを組んでプロジェクトを立ち上げたのです。

この「A-SHIFT JAPAN」は、ウィンタースポーツをしている人なら誰もが知っている豪華なメンバーが参加。

子供達は初め緊張していましたが、キロロリゾートに着いて一日ですぐに走り始めました。

緑と涼しげな風を感じながら、沢山の笑顔があったのです。

ある子供が僕にこう言いました。

「部屋にずっといたけど、北海道にきて初めて日焼けした」

「北海道は放射能はないの?」

無邪気に遊ぶ子供達。何気ない言葉の中に、やはり苦しみや不安があった。

僕はカヌーと川遊び、夜の講演しか一緒にいられなかったですが、この活動はエベレストの後に続く山登りになるだろう。

微力の力もしれない。

でも参加してくれた子供達はアスリートと触れ合って、夢を叶える人ってこういう人なんだと感じてくれたはず。

その経験が、あるのとないのでは未来は大きく変わるだろう。

今、僕がやっていることは目の前の山登りではなく、未来の山登りだ。

そして、その未来の山登りを行う為にも今目の前にある山「エベレスト」を登って未来に繋げたい。

ナマステ。




池で遊ぶ子供達。生意気だけど、それが気持ちいい。
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山岳ガイドの塚原さんが川遊びのいい所を紹介してくれました。最高です。今度はもっと沢山の子供達を連れて行きたい。
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全然関係ない話ですが、昨日、A-SHFT JAPANから帰ってくると、来日しているアンダーワールドのカール・ハイドさんとリック・スミスさんが事務所に遊びに来てくれました。テクノ界の大御所で、僕が中学生からファンでした。昨年から色々と応援して頂いていたのですが、本当に事務所に来てくれるとは、、、
人から「動」の力をもらい、自然から「静」の力をもらい、この二つの力で登っていきます。近い将来世界と繋がる登山ができるかもしれない。それも未来の登山です。
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