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夜空は決して真っ暗ではない

アラスカ・バルディーズでのスキー遠征から昨日、帰国してきました。

最終日は転倒し、2度目のぎっくり腰になったため今は全く走れない状況ですが、色々と動いています。

バルディーズは雪がなく、標高差のアイスバーンを何度も滑ったり、だれも居ないアラスカの道路を走ったりとトレーニングをしてきました。

しかし、アラスカに入ってから3日間は、ほとんど寝ることができませんでした。それは3月11日の大震災の連絡を受けたからです。アラスカに入った当日に、あの大地震が発生したのです。

それからはツイッターで役に立ちそうな情報の拡散、ミレーさんと寝袋やダウンの寄付について相談したり、今、自分ができることをやっていました。

トレーニングに一緒に来ていたスキーヤーの児玉毅さんや圭さんも大変心配していて、正直、トレーニングどころではなかったです。

自分も小学校5年生の時に、南西沖地震を経験しています。

忘れもしない22時17分、今までに聞いたこともない、不気味が音が下から近づいてきて、そして大きな揺れになりました。余震は続き、朝テレビをつけると、北海道の奥尻島の街が津波で消えていたのです。

小学生の僕があれだけ鮮明に覚えているのですから、直接、被災された子供達の心と大人達の心が心配です。

地震発生直前に、僕らはオーロラの撮影をしていました。巨大なオーロラが夜空を包み始め、撮影をしていたのですが、突然、大地震の報告が日本から来たのです。

その時の夜空は、今まで見たことのない美しい世界でした。それはまた、ヒマラヤとは全く異なる美しい夜空。

ですがその時間、日本では多くの犠牲と悲しみに直面していたのです。

日本の夜空は真っ暗で、とても冷たかったと思います。

でも、空は繋がっています。アラスカのオーロラを見た時に、空は決して真っ暗ではなく、星が輝き、時にはオーロラも出てくる。

自分の心の空も、決して曇らせてはいけない。一人一人が今、光を持ち輝いて生きていくことが大事なのではと・・・

そんな願いをこめて「オーロラ義援金」を作りました。

この義援金サイトは、即、被災者に対応されるサイト、貯まったポイントでも寄付できるサイトを集め、それらに寄付して頂いた方を対象に、3月11日の大地震が起きる直前にアラスカで撮影した写真をダウンロードできる仕組みにしました。写真は無料でダウンロードできます。購入にすると、善意の寄付なのに税金がかかるとのことで、100%の寄付にしたいと考え無料での提供にしました。

皆さん、今自分ができる支援を宜しくお願いします。そして、このオーロラ義援金を大勢の方に広げて、一人でも多く義援金をして頂けるようにお願いします。

支援した人もされた人も、全ての人の心の光が輝きますように。

ナマステ。



東北地方太平洋沖地震オーロラ義援金のお願い


光よ届け
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