魂の独立から20年 記念座談会(3) | 創価三代の誉れ

創価三代の誉れ

創価三代の師弟の歴史的スピーチ等を紹介

後継の育成に全力

大場 魂の独立から20年の学会勝利の象徴が、スペインとインドネシアです。両国とも理不尽な宗門事件の嵐が吹き荒れました。メンバーは大変に苦労しましたが、池田先生の指導を胸に、悔し涙をこらえながら地道に同志の激励、友との対話、地域貢献に徹してきました。

吉井 20年でスペインの陣列は40倍、インドネシアは1支部から34支部に大発展。両国とも、三色旗が翻(ひるがえ)る会館が建ち、社会から絶大な信頼を集めています。

原田 また先生は、スペインのカルロス国王、ローマクラブのホフライトネル名誉会長、インドネシアのワヒド元大統領など、各国・各界のリーダーと友情を育んでこられました。

大場 そうです。たとえばインドネシアは人口の約9割がイスラム教徒。同国で最大のイスラム団体の指導者がワヒド元大統領でした。

 国の精神的支柱であった元大統領と先生の間(あいだ)に深い友情が結ばれ、両者の対談集はインドネシアをはじめ、各国の知識人に読まれています。師弟一体の行動で、SGIへの正しい認識が広がっていったのです。

原田 そして今、広布の焦点は青年です。明年は世界で「青年学会 拡大の年」「青年SGI 拡大の年」を前進します。わが国・地域、支部、地区で、何人の新たな人材を輩出できるか。目の前の青年の育成に、広布の未来がかかっています。

杉本 婦人部は〝創価の母〟として、信心の大切さと師弟の精神を、わが家と地域の後継者に伝え、未来部・青年部の励ましに全力を注いでいきます。それが師匠への報恩(ほうおん)の道です。

大恥の〝ニセ法主〟

橋元 未来ある学会に比べて、宗門は陰々滅々(いんいんめつめつ)。そういえば、最近もまた日顕宗は裁判で敗北した。去る10日、正信会との裁判で、日顕の血脈(けつみゃく)相承を証明できずに、宗門の敗訴が最高裁で確定しました。

正木 この裁判は宗門側が起こしたもの。正信会の寺に、日蓮正宗の看板を下ろせと訴えたものだ。ところが相手側から、日顕は相承を偽って登座(とうざ)したニセ法主であり、従って次の日如もニセ法主であるから訴える資格自体がないと反論された。結局、判決では日顕宗の訴えそのものを「門前払い」。日顕はまた、みっともない「ニセ法主」の大恥をさらした(笑い)。

大場 日顕が〝盗座(とうざ)〟して32年。法主を辞めて6年。いまだに「ニセ法主」と言われる。

杉本 いまも、日顕宗に呆(あき)れ果て、愛想を尽かし、脱講(だっこう)する人が後(あと)を絶ちません。北陸では寺の有力者が脱講しました。最愛のお孫さんが亡くなられた際、坊主が葬儀にかこつけて、金目当ての横柄な態度を取ってきたそうです。

橋元 聖職者などという前に、人間としてひどすぎる!

杉本 その方は、「20年間、寺にどれだけ供養してきたか。坊主には感謝のかけらもない。後悔しかない20年だった」と語っていたそうです。この方の決意を機に、地域では脱講者が相次いでいます。

正木 日本への仏教伝来から約700年の鎌倉時代、大聖人は立宗を宣言され、民衆救済に立ち上がられました。権力と結託した僭聖増上慢(せんしょうぞうじょうまん)の僧侶や人々を幸福に導くことのできない既成(きせい)仏教を破折(はしゃく)し、仏法の本義に立ち返るものでした。

原田 それから約700年、創価学会が出現し、宗門ではなしえなかった妙法の弘通(ぐつう)を日本中、世界中へ果たしました。さらに20年前の「魂の独立」で、葬式仏教化して大聖人の御精神に完全に違背(いはい)した日顕宗と決別し、民衆仏法の原点に戻ることができた。三代会長のもと世界広布という大聖人の未来記を実現した、学会の81年の歩み自体が、まさに歴史に残る仏法復興のルネサンス運動なのです。

吉井 東北大学大学院の佐藤弘夫教授も指摘しています。

 「学会が、新しい形で現代に合致した運動を模索するのは必然の成り行きであり、日蓮正宗と袂(たもと)を分かつことで今日の発展があった」「学会が宗門と決別した流れは、日蓮が鎌倉仏教に対して起こした行動に通じるものがあります」(「第三文明」12月号)と。

橋元 創価の宗教改革は、仏法の本義に則(のっと)ったものであり、識者や学会員ではない友人から賞讃(しょうさん)の声を頂いています。

正木 そもそも、僧侶が葬式に関わるようになったのは室町から江戸時代にかけてであり、大聖人の教えにはない。日顕宗が〝僧侶がいない葬式では成仏できない〟などというのは、全くのデタラメだ。

大場 そんなことは御書のどこにも書いていない。塔婆や戒名にしろ、葬儀や法要にしろ、後世にできた化儀(けぎ)を坊主が金もうけに悪用しているだけだ。「法師(ほっし)の皮を著()たる畜生(ちくしょう)」(御書1386㌻)そのものだ。

杉本 環太平洋大学の梶田叡一学長は、こう語っています。

 「自立した在家のみで進む創価学会は、宗教者として本来あるべき姿」「宗門と別れたおかげで、創価学会が世界宗教へと脱皮するスピードは大きく加速されました」(「第三文明」12月号)と。

原田 こうした声は相次いでいます。ありがたい「多宝の証明」です。日本も世界も、われら創価の民衆運動に大注目しています。さあ2013年、2030年へ向けて、今一度、清新な決意をもって、師弟共戦の歴史、人間革命の歴史、幸福勝利の歴史を堂々と開いていこう!

(2011.11.21. 聖教新聞)  (中)に続く