先日あるグルメ特番を視聴中
横にいたぽんちゃんが一言。
「またアレやってるのにツッコまないの?」
私がついツッコんでしまうアレとは・・・
食べる時に添えられた手の事。
汁が垂れないように
受け皿のようにして食べる人いるでしょう。
これって手皿といって
和食マナーではタブーなのですが
どうやらこれを上品な食べ方だと思ってる人が多い。
懐紙を持っていれば良いですが
垂れた汁が手に付いたらどうする?
和食は器を持ってが基本です。
ぽんちゃんが通っていた幼稚園は
躾にとても厳しく
文字通り箸の上げ下ろしまで
指導されていました。
母親はお給食当番として
先生の助手を務めるのが慣習で
私も参加した時に園児が米粒一つ残さない様子に
感動していたのですが・・・
先生が手皿を指導していてビックリなんてことも。
ここまで浸透すると
これが正式マナーになってしまうのか。
気になりだすと止まらないもの。
テレビで見つける度にチェックするように。
でもわが子に手皿撲滅委員会のように
思われていたとは心外でした(^_^;)
またセレブぶって!と
反感を買いそうな記事ですが
私は幼少の頃から和食マナーを
身に着けてきたわけではありません。
大人になって会席料理を頂くようになり
それが接待だったりカウンター割烹だったり
人前で食べる機会が増えるにつけ
お椀の蓋の置き場所、箸使いなど
迷う事も増え独自に調べたものです。
マナーは相手を不快にさせない気配りで
知って身に付ければ
理にかなった動きに納得するものだと知りました。
椀物はまず香りを楽しみ出し汁から頂く。
具から手をつけ汁を濁らせない。
お椀の蓋は右上に上向きで置き
食べ終えたら元通りに戻す。
蓋を裏返しておくのは×。
垂れる心配NO1の
刺身の醤油は手で持って食べる。
手のひらより小さい器は基本持って良いもの。
持てない器の時は
小皿を用意してもらうか椀の蓋でも良いそうです。
器を持って食べる和食は
世界的には珍しく
戦後、様々な国の食文化が浸透し
和食マナーが乱れてしまったようですね。
大人になって今さら聞けない事
意外とたくさんあるものです。
気付いた時に正さないと
子どもに恥をかかせる事になるかもしれません。
食事って人生の過程を映す鏡のよう。
食べ方一つで印象が悪くなってしまうなんて
損なことです。
マナーが気になって美味しく食べられないなんて
もっと嫌な事です。
私は付け焼刃のマナーで
目くじら立てる
和食の器のように小さい女ですが・・・
いつの日か天皇陛下とお食事を頂く
名誉な機会があるかもしれないと
渡り箸が治らない息子に指導し続けています。
夢が壮大過ぎて今のところ効果はなし(_ _。)
手皿をしている方は
それがマナー違反だと知ると
今度はいろんなところで気付くはずですよ。
手皿撲滅委員会・・・
できたらすごいな。