ビデとウォシュレットの使い過ぎに注意!? | 暮らしに虹をかける会

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こんにちは吉冨です。


日本のトイレは世界一清潔だと思います。さらに、便器も使いやすいし、オプションもさまざま用意されています。誇らしいことではありますが、現代人はこのオプションであるウォシュレットやビデの使いすぎには注意するべきでしょう。







◎ビデ


女性(思春期以降)の膣には、とても有益な常在菌が存在しています。それはデーデルライン桿菌(かんきん)と呼ばれる、女性の膣を守っている乳酸菌(の仲間)のことです。


思春期になると、女性の膣には(女性ホルモンである)エストロゲンにより膣の細胞が増え、膣粘膜が厚くなり丈夫になってきます。その細胞にはグリコーゲンというデンプンの成分が多く含まれています。


実は、このデーデルライン桿菌は、グリコーゲンをエサとして食べて乳酸を作ります。この乳酸によって、膣内は「酸性」に保たれ、外部からの病原細菌の侵入や増殖を防いでくれます。子宮が無菌状態でいられるのは、このデーデルライン桿菌による功績が大きいといえるでしょう。デーデルライン桿菌は、膣の自浄作用を助け、バリヤとしての役割を果たしているわけです。


しかし、ビデなどで膣を洗いすぎたり、毎回洗うようなことになると、このデーデルライン桿菌が激減し、酸性から中性に変わってきます。そうすると、外部からの病原細菌などが繁殖しはじめ、感染症・おりもの・かゆみ・膀胱炎・膣炎などの炎症にいたるケースもでてきます



◎ウォシュレット


ウォシュレットを使いすぎると、実は人によっては肛門をどんどん弱くしていきます。特に、排便後ウォシュレットを使用しないと、肛門がひりひりしたり、肛門がやけに気になる人は、すでに弱くなっているといえるかもしれません。


肛門にもやはり、人間にとっての常在菌が存在しており、常在菌は皮膚の脂肪をエサにして脂肪酸を産生させ、皮膚を酸性に保つことで、病原細菌を居つかせないようにします。しかし、ウォシュレットにようる洗浄で、常在菌が減ると、皮膚が中性に維持され、細菌感染しやすい肛門になってしまいます。



以上のように、洗浄のしすぎは、感染症や炎症の危険性を高めてしまいますので、くれぐれも注意が必要です。質のよい食事を心がけ、お尻まわりを汚さない便をすることで、ウォシュレットを使用しなくてもいい状況にさせることが先決です。


そして、今一度、清潔の定義を考え直す必要があります。清潔=無菌という考えでは、病気から遠ざかることはないかもしれません。菌は私たちを守る味方にする必要があるのです。