プロフェッショナルのお仕事の続き | クラゴン親方のRacing Blog

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意味なくレーシングな日々をアレしていきます

プロの音楽家と普通の人の差は、音ひとつを出すところにあるんではないかというのが、前回のあらすぢです。


プロはひとつの音を出すのが上手い。

 

そのひとつの上手い音が連続して曲になるから、圧倒的な差になるとは思いませんか。

 

プロだからすんごく難しいことをやっている、ということもあるでしょう。

 

それはそれで間違いではない。が、そもそもひとつの音を出すのが死ぬほど上手い。非常にベーシックなそれこそ誰でもできるようなことが、超絶変態的に上手いと思った方がいいでしょう。

 

裏をアレすると、自分がいつも当然のようにやっていることが、超絶ヘチマだということです。

 

普通のことがヘチマなら応用技はヘチマ以下の仕上がりにしかなりません。だってもっと難しいんだから。なんだけどみんな応用技ばっかり見て、そうなりたいと思うんだよね。


もっと近いところに、いくらでも直すところがあるもんです。



 

ドライビングも同じです。

 

ハンドルを握るのも、ハンドルを切るのも誰にでもできます。

 

が、もちろんそれだけではプロにはなれません。

 

そのひとつひとつの操作が超絶変態的に上手い必要があります。なぜならそこにギャラが発生するから。


モーターレーシングだと腕の差がわかりやすいのはブレーキ操作です。


にょーんと加速してずばばーとコーナリングして、ブレーキを踏むじゃないですか。そのブレーキ1回だけでクラゴン部屋の料金以上の価値があると、お仕事として続きます。具体的にはそういうことです。


そこはシンプルに考えていいんじゃないですかねー。


オレがたまに見学する某伝統芸能なら、衣装を着て舞台に立つ時点でギャラが発生するといえますかのう。あとは手の動きひとつ。演目がとか踊りがとか舞台全体とか、そういうのはもう少し先のアレです。


でね、そういう少し先のアレじゃないと魅力がわからない種目は、マニアだけのモノになってしまうんですよ。予備情報がないとわからないから。




F1ドライバーでいえばライコネンですな。


レースじゃなくても、ひとりで走っていてもギャラを払いたくなります。


ちょっと成績が悪いとすぐに「モチベーションが下がっている」と言い出す素人がいますが、ライコネンは常に全開です。プレスルームのモニターではわからなくても、コースに出て見ればすぐにわかります。


全開すぎてタイムが出ないときがあるだけで(笑)。それがライコネンです。最高です。


本当に運転が上手くなりたいなら、運転を仕事にしたいなら、それぞれの操作が死ぬほど上手くなりゃいいんですよ。たまにニュルに行ったりしてちょっと死ぬほど大変だけど。


みなさんそれぞれの種目で、そういうレベルを目指してください。


オレは自分のアレのアレ仕方がとてもアレなので、次走るときに直します。できるだけ。