NHJ V@MP MPM-101

今回はMPEG4 MARUTIMEDELIA PLAYER　MPM-101です。

D-SNAPはこのブログにそぐわないPanasonic製でしたので、今回はもっとCheapな商品のレビューです。

このMPM-101は二年前に発売された製品です。
当時は4万円程で販売されていた記憶があります。
当時から注目していたのですが、遊びで買うにはあまりにも高価で躊躇していました。
ところが最近、1万円を切る価格で販売されており、私も1万2000円で購入。
※現在は、メーカーであるNHJが自己破産したため、流通在庫を探すしかないようです。
結構残っていますが、今買うのは勇気がいるかなー(笑)
ソース

特徴は、携帯テレビ・録画・デジタルカメラ・MPEG4動画・静止画・MPEG4・MP3再生機能とまさにマルチメディアプレイヤーです。
テレビチューナがあるところで、D-SNAPよりも多機能ですが、なにせ2年前の製品ですからスペックは比較にならないと思います。

では、同様に各機能ごとにレビューをしていきましょう。
まずは携帯TV機能です。
MPM-101の本体は二つのパーツからできています。
一つは本体ユニットで液晶、SDスロットなどの主要部分がおさまります。
もう一つはTVチューナー及びカメラユニットです。
テレビを見るためには、このTVチューナーユニットを接続します。
ロッドアンテナの感度は良好で、私の住む地域だとかなりはっきりと受信することができます。
液晶も2.5型TFT透過型液晶モニターで明るく屋外でも綺麗に見えます。
ただし、最近は携帯電話の液晶も大型化してますので、それよりちょっと大きいくらいですがD-SNAPと比べるとずいぶん大きく感じます。
最大の特徴は、このMPM-101はスタンドアローンで予約録画できるということでしょう。
私は、スカパーばっかりであまり地上波は見ませんが、興味のある番組がないわけではありません。
これで、録画すれば暇な時間にちょっとでも見ることができるなーという思いもありました。
MPEG4準拠となっていますが、録画形式は独自のもののようです。
ただし、変換ソフトがありますので、とった画像をPCで見たり、PCでとった画像をMPMで見たりすることは可能です。
動画のスペックはSファインで録画しても320x240の最大15fpsです。
これで、256MBのSDに約46分録画できます。
サッカーを予約録画してみましたが、うーんちょっと厳しい（笑）
肝心のシュートの部分が見えなかったりして、スポーツには向いてないなー。
まー、音声がカクカクするようなことはなかったんで、ニュース番組とかバラエティーとかなら何とか視聴に耐えられる範囲です。
相変わらず音はよくないのですが。
これもG.726なんでしょうね。
まー、そうなるとファイン(256で約64分）やノーマル(256で90分）で録画したほうが良いのかもしれません。
また、SDカードのほかにもUSB接続でHDDに録画することも可能なようです。
私は、基本的にはスタンドアローンで使えるところに魅力を感じたため使用していませんが。

次はPC上のファイルをMPM-101の独自形式ファイルに変換してみます。
MMV Data manegementというソフトをメーカーサイトからダウンロードして使用します。
メニュー等は英語ですが、シンプルな変換ソフトですので使い勝手は悪くありませんし、設定も基本的なことはできます。
ただし、Mpeg系のファイルは喰えません。
仕方なく手持ちのDivxファイルを変換します。
数種類、音声部分を読み込めないファイルがありました。
音声はMP3でなくてはならず、おまけにVBRではダメなようです。
さて肝心の変換時間ですが、実時間はかかってしまいます(セレロンDの2.8GB）。
ただSファインだと最大25fpsに対応しています。
ファイルサイズは1時間で約350MBになりました。
SDメモリも一応256MBまでとなっていますが、手持ちのSanDiskの512MBを使用してみます。
まず、512のSDをMPMでフォーマットし、PCカードリーダーで出来上がったファイルを転送。
問題なく見れますし、なかなかの画質です。
D-SNAPよりはるかに綺麗です。
字幕までかなりはっきり見えます。
変換に時間はかかりますが、これなら映画も見れるかもしれません(笑）
ただ、MPEG2からDivxに落とし、さらにMMV形式に変換となるとやっぱり辛いなー。
これは、お蔵入りさせたこいつの出番かもしれません。


クレードルも結構気が利いているなと思えます。
ただの充電台に終わることなく、スピーカがついており、本体をセットすれば自動的にスピーカーから音が出るようになっています。
本体もプラスチック製ですが、質感は悪くないと思います。
最大の欠点は、それはバッテリーの持続時間です。
結構どのサイトでも、バッテリーでは一時間しかもたないと書いてあります。
しかし、TVチューナーユニットをつけないでビデオプレイヤーだけを使用した場合、完全に二時間以上持ちますよー。
二時間見終わってもまだバッテリーマークは一個しか減っていません。
まー、これから一気に減っていくのかもしれませんが。
基本的にPC内のファイルを変換・転送して視聴するという使い方であれば十二分な持続時間ではないかと思います。
いろいろやってみましたが、二時間の映画を512MBのSDにおさめるには、ファイン(160×240)・512bpsで変換する必要があります。
これでも十分視聴できました。
もう一つ、これは私がたまたま得をしたのかもしれませんが、このMPMのバッテリーはD-SNAP SV-AS3とほとんど同じです。
ためしに入れてみたら使えました（笑）
これでかなり長時間にわたって使えます。
ただ、そんなに何時間もこの小さい画面を見つづけることはないかもしれませんが(笑）
JR鈍行の旅だと一日中乗っていることもありますんで、そんなとき活躍してくれるかなー。
しかし、ファイルの変換はやっぱり面倒だなー。
今興味があるのはこの製品です。

誰か詳しいレビューをしてくれるとありがたいんだけど。
これだと液晶も3.5インチだし、Divxファイルのままで変換がいらないし、30fpsが再生できるし、スピーカー内臓だし、結構D-SNAPの欠点である「見る」を補えるんだけどなー。
ちなみに写真は、動画を変換するソフトのMMV Data manegementです。

次は、カメラ機能について検証していきます。
まずは動画撮影ですが、カメラのレンズ部分はパンフォーカスでCMOSイメージセンサーは25万画素です。
動画は、テレビ録画の場合と同様に品質を選択できますが、やはり最高画質でもフレームレートが低すぎて使えません。
サンプルはここ に出てますんで参考に。
いまや、普通のデジカメにも30fpsの動画撮影機能が乗っかってる時代ですから期待するとがっかりすることになります。
CASIO EX-S500EO　

これとかだと、VGAサイズ(640×480)で秒間30フレームの動画がとれて、おまけにレンズの出来が違うのでかなり綺麗です。
サンプル を見比べてみてください(笑）
普通の人は、こっちを買っちゃいますよねー。
これで、PCで作成した動画を見ることができればいいんですけど。
気を取り直して、この商品の魅力はオールインワンですから。
だから、すべての機能が中途半端なんだよという反論もあるかと思いますが(笑）

静止画は、さらに使い物になりません(笑）
サンプルをどうぞ。
4．V@MP MPM-101
320×240ではメモにも不可です。
ということで、残念ながらカメラ機能を使用することはないでしょう。

これだと、電源がない環境ではビデオファイルプレイヤーとして使用し、電源がある環境ではTVとして使用するという用途になりますね。

ついでに、最後の機能のMP3プレイヤーを見ていきましょう。
単純にAUDIOフォルダに、MP3ファイル(192bpsまで)を放り込むだけでいいので、D－SNAPよりも使い勝手はいいのですが、プレイリストに対応せず、単純に順番での再生にしかしません。
ID3タグも日本語には対応せず、変わりにファイルの作成日時が表示されるだけです。
バッテリーのことを考えても、これをメインのMP3プレイヤーとして使用するのは難しそうです。
MP3プレイヤーはいろいろ持ってますし、これも使うことはないでしょう。

結論としては、いろいろついてはいますけど、唯一ビデオプレイヤーとして使えることを発見しただけで、あとは･･･（笑）
しかし、こういう沢山の機能がのかっているってだけで価値があると思うのは変でしょうか。
こういうナイフだってそうですよね。
ビクトリノックス・キャンパー

一つ一つはの機能はそんなに使い勝手がよくはありませんが、まとまっていることに価値がある。
そして、それを積極的に楽しむことで、例え「使えねー」って思うことでも楽しめると、買った価値はあったかなーと思います（笑）
でも、普通の人にはたぶん負け惜しみに聞こえたりしてるんでしょうかね･･･。