ここ数週間、アメリカ中がクリスマス一色になっています。
スーパーなどには必ず救世軍の人が入口でベルを鳴らして募金を募っているので、
素通りする度に罪悪感を感じてしまいます。
一回募金したら、証拠になるようなカードとか発行してくれればよいのに…。
どこに行っても人が多いし、かかっている音楽がクリスマス・ソングばかり!
そんな状況が苦手な私はここ数日、ひたすら家に籠って服作りに没頭しています。
2月末に、フェニックスにあるホームレスセンターの寄付集めの為のランチョンがあり、
そこで着物服ショーをするように頼まれています。
ショーの時間はたったの15分ですが、500人位参加するらしいので、
ショーで見せる以外の服、コサージュ、ショールなども展示する為に製作中。
このホームレスセンターの一つの建物は、2階建てのホテルを買い取ったもので、
それぞれの部屋にバスルームがついています。
本館には食事が出来る大きなキッチンとダイニング、図書室、
子供の年齢に応じたデイケア、大きな遊び場の他に、被害者を守る警備された棟もあります。
敷地内に最近出来たレストランでは、センターの入居者が、
このレストランで厨房の手伝いやウエイトレスをしてアルバイトしながら手に職をつけられるようにしているそうです。
一般の方も食事が出来るので、運営資金も手に入れられる訳ですね。
さてさて、私が洋裁をする時のひどさはこんな感じです。
一階のダイニングテーブルを裁断台として使うので、その付近はこんな状態になります。
他に、2階のロフトも生地だらけ、ソーイングルームもしかり!
私が歩いた所は、家中全て糸くずだらけという凄まじさ。
私は作りたい服から手を付けますが、他に気に入った着物や生地を見つけると、
その都度引き出してくるので、ただ今7着ほどが同時進行中。
これが本当に私の悪い癖!
どうして一点ずつ仕上げられないのでしょう!
、、、と嘆いても喚いても、そうそうこの癖は改善されそうにありません。
今回のプロジェクトの気が重い点が一つ。
モデルになって下さるボランティアの体格が立派な事です。
中にはスリーサイズが115、120、120という方もいらっしゃいます。
ご存知のように、着物の幅は狭いので、当然デザインが限られます。
これはその幅を最大限に使った作った一点です。
多少サイズは変えられるものの、この立体裁断用ボデイはスリーサイズが100、80、100と大きめです。
このプルオーバーは、今回のモデルに小さ過ぎるのです。
柄はビンテージの黒留袖の裾模様。
黒の無地部分は98%竹繊維のジャージーなので、着心地最高。
8号くらいの人が着ると、この写真よりはもの凄くスッキリしたシルエットになるのに~~~。
アメリカにだって、華奢な人やモデル体型の人だって沢山いるのに、
何故に私のショーに立候補してくださったモデルさん達にはノーマルサイズがいないのでしょう?
あっ 一人いらっしゃいましたが、妊娠されて、2月は臨月だそうな!
ブツブツ文句を言いながら服作りをしている訳ではありませんよ。
マイナスなエネルギーが服に入り込まないよう、ポジティブ思考で楽しんで作成しています。
そして疲れたら、気分がアップする綺麗な縮緬を見たりして癒されています。
それにしても、ここ数年、素敵な縮緬にお目にかかれていません。
時々サイトでチェックし、そして日本に行く度に素敵な着物や端切れはないかなぁ…と探すのですが、ないですね~~~
あ、この布の収集も私の「悪い癖」でした!