つまり、患者様の美しさを追求し実現するには患者様の多様なご要望と多様な美しさに対する寛容が美容整形外科医側に必要であり、それを最大限叶えるための万能足りて至誠も足りる様な実力が自分に無ければひたすら研鑽修行をするか、できなければ率直にできないと断るかのどちらしかないでしょう。美の基準と選択権はあくまでも患者様側に存在していて、助言をすることはできても美容整形外科医の役割はそれを実現するための方策とそれぞれの功罪、そして結果や予後予測を余すことなく情報提供し、最後に患者本人様に選んで頂くだけに留まるのみです。結果に満足されるか不満を抱くかも患者様ご本人が決定される以上、極論ですが訴訟されるか評判が良くなるのかも、多くはその事実に依存します。そして先述の問いかけに対する答えのヒントは、喩え診療時間枠が決められてしまっている雇われ医師だったとしても、初回のカウンセリング時に患者様のご要望や過去の手術歴を徹底的にうまく聴き出すことから始まるのです。全ての道はローマに通じていても、決して近道できる王道はないのです。