妄想ストーリー☆ユチョン編5 第19話~彼と話す時間~ | のでの☆晴天なり☆~東方神起&JYJ~

妄想ストーリー☆ユチョン編5 第19話~彼と話す時間~


妄想ストーリー☆ユチョン編5
第19話です☆


日が開きながらもなんとか
更新頑張っておりますにゃ

しかしジェジュンの登場に
皆様の喰い付きが面白いwwwキャッ☆

書きながら考えてるんですよね~
だからこの先どうしようか
私も悩むところですぺこ

とにかく何でジェジュンと
そうなったか書かねばねハート



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






「仕事終わったんだろ?
今から迎えに行くよ―」



その日の撮影も終わった深夜、
掛かってきたジェジュンからの電話。

雑な片付けを済ませ、
足早にその待ち合わせ場所へと
私は向かう。

数日前までには想像も出来なかった、
私を待つジェジュンの車へ―






・・・あの時―

車中でユチョンと
ひとときを過ごした後。

“お前の遊び相手になるなんて、
可哀相なスタッフだな―”


・・・ジェジュンの口から零れた、
間違いなく私を指すその言葉に。





ユチョンの思惑を知った私は
ショックを受け、
零れ落ちる涙を
堪えることが出来なかった。


・・・遊び、なの?

ユチョン、やっぱり貴方は最初から、
私をからかっていたの・・・?





あんなに強引に、
どれほど情熱的に私を誘ってきたか、

重ねた唇の熱さまでもが
まだこうして残るのに、

なのに、ユチョン―・・・!





言われたわけでもない
彼の言葉が、
想像と重なってリアルに
頭にこだまする。




“まんまと引っ掛かった”


―近づいてはダメだと、
自分自身に言い聞かせていたのに。

きっと彼に惚れてしまうって、
私にはわかっていたから―・・





泣きながらも、
車から降りて歩き去る私を、
その声が止めた。



「・・・ねえ君!―なんで、泣いてるんだ・・?」


驚き振り向くと、
そこには彼が立っていて―




(・・・ジェジュン―っ)





勿論、面と向かって彼と顔を
合わすのはこれが初めてだったが、

その名を訪ねなくても知らぬはずがない、
スターである彼のことを。





ユチョンと一緒に
この場を離れたはずが、
思わぬところを見られてしまった。

―でも、いったいどの場面から
ジェジュンに見られて・・・?


慌てて涙を拭いながら、



「なんでもないんです。
すみません―」



あまり顔を知られたくないと、
ジェジュンから遠ざかろうとする私を、


「―君、ちょっと待って!」


何故か彼は追いかけてきて、
私の行く手を阻んだ。


「・・・な、なんですか・・っ?」



「・・・ユチョンのせいで泣いてるの?」


「・・・っ!!」


ダイレクトな質問に、
私は何も答えられず
ジェジュンを見上げる。



「―そうだろ?だってさっき、
・・・同じ車から出てきたから―・・」



・・・せっかく閉まった涙腺が、
その言葉でまた緩んでしまって。

あろうことか私は、
初めて会うジェジュンの前で、
感情を抑えきれず
ワッと泣き出してしまった―



「・・・やっぱりね―」

―なんだよ、あいつ、
互いに納得して
遊ぶつもりじゃなかったのか―





独り言のように彼は呟き、
泣きじゃくる私の肩を
ポンポンと優しく叩いた。



「―ユチョンに、何かひどいことされたの?」


「・・・違う・・っそんなんじゃなくて、私は・・・っ」



「―え?・・何?」


泣きじゃくりながらの返答では、
うまく言葉さえ出せなくて。

―するとジェジュンは、
自分の時計をチラリと確認し、



「・・・2時間後なら、家に帰ってるかな。」

―その頃に、
この番号に電話して。

君の話を聞くよ。



「―俺があいつに怒ることも出来ないだろ?」

君の言い分を
ちゃんと聞いてからでないとね―





そう言って彼は
私に携帯番号を伝えると、
その場から去っていった。


・・・思えば、
その時彼に電話など
するべきじゃなかったのかも知れない。

―だけど、その時の私は、
本当に、誰かに
この胸の内を聞いて欲しくて、

彼のことをよく知っている
ジェジュンなら、
尚更、わかってくれはしないかと、
すがるような思いだった。


―そして迷いながらも、
約束の2時間後に、
その番号に電話を掛けた。


「―はい。」



「・・・あ、あの・・・私、―さっきの・・・」



「―時間通りだね。・・えっと、名前は―」


「―あ、・・スヨンです。スヨンって言います―」



「―じゃあ、スヨン、まずは聞いてもいい?」

いったいユチョンと何があったのか、
何故、君は泣いていたのか、
最初から話してくれる―・・?


―それからの、
過ぎる時間はあっという間だった。



「―ユチョンから強引に?」

ははっ、あいつらしいな―



「・・・そうか、それで
君も気になりだして―」



ユチョンを好きだって、
気づいたのは最近なんだね―


ジェジュンとの電話は、
まるでセラピーを
受けているみたいに心地良く。


聞かれるままに、
いえ、聞かれていないことまでも。

私の想いを全て洗いざらい、
彼に伝えた―・・


―それから数日は、毎夜
ジェジュンとの電話が続いて。



「―あの時、俺の言葉を聞いてたの?」

そうか・・・ごめん、でもあいつ、
そういう恋愛ばかり
これまでもしてきてたから―


そうそう、数年前も
あいつ1回痛い目にあってさ、
俺も追っかけられて大変だったよ―





スターと話してるとは思えないほど
いつのまにか私も打ち解けて、

最初は悩み相談みたいだったのに、
わざとふざけたことを話す
ジェジュンとの会話に
思わず笑みが零れてしまう。



「―電話ばかりじゃ表情もわからないね。」


明日の撮影終わるの夜だろ?
俺も夜なら空いてるから、
迎えに行くよ。

会って話そう―


「―えっ」


突然の誘いに、
思わずドキリとした。


「―あはっ、大丈夫だよ!
俺、ユチョンじゃないから~」


そんなノリに思わず私も、



「そうね、男っていうよりジェジュンとは
女同士で話してるみたいだもの―」




「・・・けっこう言うようになったよね、君。」

じゃあ、明日迎えに行くから―


「・・・うん。ありがとう―」


そう話して私は
ジェジュンとの電話を切った。

・・・何故だろう、ユチョンの時とは
全く違う、この心の軽さは。





ジェジュンが話し上手だから?

それとも、
私が気を張っていないせい?


・・・違う、きっと彼を
男性として見ていないから―





そう、ユチョンのことを考えれば、
まだこうして心が
キュウッと痛んで苦しい。


・・・忘れなくちゃ。

スターとの恋なんて、
きっとこんなもの―

・・・ユチョンが私のことで
思い悩んでいるなんて、
ほんの欠片も知らないまま―

(つづく・・)