妄想ストーリー☆ジェジュン編4 第35話~うまくいかない~ | のでの☆晴天なり☆~東方神起&JYJ~

妄想ストーリー☆ジェジュン編4 第35話~うまくいかない~


妄想ストーリー☆ジェジュン編4
第35話です☆


このまますんなりと
うまくはいかないって、
バレてましたなww

ゴールは近いのだが~
もう少しだけ続くのですまるちゃん風



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






「ジェジュン、本当は私―・・」



「姉さん、俺―・・・」


―2人ベッドの上、
その肌を重ねながら。

今まさに、
1つに繋がろうとした瞬間に、

同時に口を開いた
私とジェジュン。





―あまりに同時だったタイミングに、
お互い続きの言葉を
発することを遠慮したのが、

そのチャンスを
逃すことになる。


「・・・何?ジェジュン、先に言ってよ―」



「姉さんこそ、・・・何?」


見合う瞳に
わずかな沈黙が流れ、

彼の唇が動こうとしたその時―





携帯の音色が
部屋に鳴り響いた。


「・・・私の携帯じゃないわ。」

ジェジュン、アンタの携帯よ―





部屋のテーブルに置かれた
鳴り続ける自分の携帯に、

ジェジュンはチラリと
目線を投げながらも、



「―いいよ、後で。」


他人事のように、
まるで気にする
素振りは見せない。

これから話をしようと言うのに、
鳴り続ける電話の中じゃ、
私が気になって仕方ない。



「いいから、電話に出てよジェジュン。」

気になるでしょ―



「・・・わかったよ。」


ベッドから起き出し、
その携帯を取るジェジュン。



「―もしもし?」


電話の向こうの、
ジェジュンと話す相手の声が
はっきりと聞こえるわけではなかったが、

なにか、けたたましく高い声を
上げているのが女性だとは
私にもわかった。



「―え?今から?何言ってんだよ、お前―」

俺、今日はお前と
約束なんかしてないだろ??


―どこか苛立ちながら、
ジェジュンと相手は
言い合っているようだった。



「それは悪かったけど―
駅まではちゃんと送っていっただろ?」


だからって、
いきなり来るなよ―




(・・・もしかして、―彼女・・?)


女心にピンときた。

きっと今から、ここに訪ねてくると
相手は言っているのだろう―











「―もう切るぞ!じゃあな!」


―なんだよ、こんな時に。

なんとか相手を言いくるめて、
俺は携帯を切った。

―これまで遊んでいた
女のうちの1人で、

この間のデートを途中で
切り上げたことに
怒っている様子だった。


・・・そんなこと、知らねえよ。

もう興味もないのに―





そんな俺を横目に、
姉さんは、もう衣服を身にまとい。



「・・・もう帰るわ、ジェジュン。」



「―え?姉さん、ちょっと待ってよ―」



「私のことより、ちゃんと電話の相手に
謝りなさいよ?」


いい加減に、
軽く遊ぶの止めたらどうなの―





俺を見ない姉さんの素振りから、
静かな怒りが伝わってくる。

結局1度も
俺の顔を見ることなく、

呆れたような溜息だけを残して、
姉さんは部屋から出ていった。


―まるで叱咤されている子供のようで、
なんとも格好悪く。

俺は彼女を再度、
引き止めることなど
出来なかった―





・・・俺って本当に、
何してるんだ―・・














本当に、私のバカ・・・!!

いいように誘われて、
何でまたジェジュンと・・・!





あの電話でわかったじゃない、
結局彼は、
ただの気まぐれな男だってこと―

流れに任せて告白しようなどと、
今冷静に思えば、
止めて良かったと私は思った。





もう絶対、ジェジュンに
翻弄されちゃダメなんだから―


「・・・痛・・・っ」


自分の部屋に戻った途端、
お腹の痛みが強くなった。

―そう言えば、
生理が来たんだった・・・





それすらも忘れて、
私ったら―・・

それでも構わないと思うくらい、
ジェジュンの瞳に捕らえられたら、
身体が彼を欲しくなる―





・・・あの時、ジェジュンは
何を言おうとしてたのだろう・・・?

電話さえ鳴らなければ
聞けたはずの言葉。

・・・でもきっと、
くだらないことね。





今夜のことで彼も、
少しは女性の扱いに対して
反省してくれたらいいのだけど。

本当に、ジェジュンの
姉さんみたいだわ、私―・・





そんなことを思いながら、
身体は疲れきっていたのだろう、
私はすぐさま眠りに落ちた―

(つづく・・)