妄想ストーリー☆ユチョン編 第16話~同じ理由~
ユチョン編 第16話です☆
アメ限かと思ったそこのアナタ
まだまだ甘いわね~ww
お付き合い長い方は
展開わかってたよね~ww
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めぐを初めて、
俺の部屋に連れてきて。
その一夜が明けた―・・
夜じゅう降り続いた雨は、
朝にはすっかり止み、
雲の切れ間から、眩しい朝日が
顔を出し始めていた。
俺は、ソファーに横たわった
身体を起こすと、
ベッドに眠っている
めぐの寝顔を見た。
・・・泣き疲れて、
シャワーを浴びた後、
すぐに寝入ってしまった彼女。
俺は、ベッドの淵に腰を下ろすと、
めぐの髪の毛をそっとかきあげた。
閉じる瞳の長いまつ毛と―
淡くピンク色に染まるその唇を。
ただ、見つめて―
めぐ・・・。
今は、どんな夢を見てるんだ?
・・・シャワーを2人、裸で浴びながら。
あのまま―・・
お前をこの腕に抱くことは、
簡単に出来たんだぞ?
めぐ・・・
だけど、それをしないのは。
・・・チャンミン。
お前が―
お前が、
彼女を抱こうとしたその手を、
止めた理由と。
きっと同じだろう・・・。
めぐに。
彼女に心底、惚れていればこそ―
だけど・・・
・・・俺は、この夜を少しも
眠ることは出来なかった。
愛しい女が側にいて。
俺のベッドに眠っている。
大きめのTシャツを1枚
羽織っただけの、無防備な姿で・・・
・・・熱いシャワーの中で。。
めぐの抱き締めた、
細い腰に。背中に。
その胸の柔らかさに・・・
抑えきれない衝動が、
俺の胸に熱く沸き上がる。
・・・俺の身体が反応していると、
彼女も気づいていただろう。
それでも、
それでも互いに何も言わず、
ただ―
シャワーの水音だけを
聴きながら。
湯気に包まれて、
温まるまでの少しの時間を
2人で共用した―
・
・
・
・・・ユチョンのその手に
連れられるがままに、ここにきて。
泣く私の衣服を、
ユチョンはいきなり脱がし始めた。
私は、
突然のことに動揺しつつも、
“めぐ、大丈夫だから―”
どこか安心して。
・・・私は彼の前で、
初めて全裸になった。
・・・彼も、
私に合わせるように、裸になり。
不思議と恥ずかしさは
さほど感じず、
熱いシャワーの下、
冷えた自分の身体を、
彼に委ねた。
・・・背中に回された、
ユチョンの手は。
時折、グッと力が入るも、
決して、
決して
その場所から
動こうとはしなかった。
・・・反応している彼のものが、
私の腰に当たる―・・
・・何も言わず、
何も聞かず、
最後まで―
ユチョンの抱き締める
その腕は、優しかった・・・
・・朝、目覚めると。
「・・おはよう、めぐ。」
「・・・あっ・お、おはよう・・。」
ベッドの脇に座る
ユチョンの顔が目の前に―
私は内心ドキドキして、
思わずその眼をそらした。
「今、コーヒー淹れるから。」
そう言って彼は立ち上がり、
キッチンへと足を運ぶ。
ユチョン・・・
どうして?
どうしてそんなに優しいの?
・・・どうして私を。
あんな風に、抱き締めたの?
それとも・・・
妹だとしか思ってないから、
平気でいられたの・・・?
キッチンでコーヒーを
淹れる彼の背中を、
私は見つめた―。
―すると、
どこからか、
携帯の着信音が鳴った。。
その時、私は初めて、
昨日、チャンミンと別れてから
携帯を見ていないことに
気がついた。
・・だけどこの着信音は、
私の携帯じゃない。
―するとおもむろに、
ユチョンが、
テーブルに置いてある
自分の携帯を手に取った。
「―もしもし。。」
・・電話に出ると、
ユチョンのその表情が、
少し・・・曇った。
「・・ユノ。・・ああ、いるよ。」
めぐは、
彼女はここに―・・
俺の部屋にいるよ―。
(つづく・・)