妄想ストーリー☆ユチョン編 第9話~抱き締めたい~
ユチョン編 第9話です☆
いつもたくさんのコメ
ありがとございます
コメ返遅いですが、
大切に読ませてもらっています
コメ次第で内容も変わっていくかもねw
そろそろチャミも動き出す??
私はシアペンですよ~www
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“俺はお前を待ってたんだよ―”
そう言って、私の腕を
掴んだユチョンの目は、
いつになく真剣で、
私はその瞳に
吸い寄せられるように
彼から目を離せなかった。
―そっとユチョンのその指が。
私の唇に、触れる―
・・帰宅した兄と、会わなければ。
ユチョン―
貴方、何を言っていたの・・?
その優しい指の、感触が。
まだこの唇に残っている。
あの日、いきなりされたキスよりも、
それは優しく熱かった―・・
・・・その日はチャンミンとデートで。
帰り際―
「・・・じゃあまた、大学でね。」
そう言って、そっと
私にキスをする彼。
いつもと同じ、
ためらいがちなそのキスは。
軽く触れ合うだけの
優しいキスで―。
ユチョンの触れた、その指が。
その感触すら打ち消した・・・
私は―・・
チャンミンが・・・好きよ。。
彼といると、楽しくて、
心が和らぐの。
彼はいつも、優しくて、
一緒にいると、
私も優しい気持ちになれるの―
・・・ユチョンといると。
何故かいつも心がざわついて、
落ち着かない自分がいる。
女性の扱いに慣れていて、
軽くあしらうのが上手くて、
そんな彼に、
嫌悪感すら感じることもあるのに―
・・・どうしてさっきは、
そんな瞳で私を見つめたの?
ユチョンの、
私を見つめるその瞳は、
どこまでも深く、優しかった―
・
・
・
めぐちゃんとのデートを終え、
僕は自分のアパートへ帰ってきた。
荷物を床に無造作に置くと、
そのままソファーに、
その身体を預ける。
しばらくは、ボーっと、
窓から見える夜空を見つめて。。
僕は、彼女の事を想った・・・
・・・今まで幾度もデートを重ね。
帰り際には、彼女の肩を抱き、
その唇にそっとキスをする―
・・・その度に僕は。
力を込めたいこの腕を、
グッと我慢して。
彼女の体温をこの手に感じ、
シャンプーの香りだろうか、
甘く爽やかな香りが
僕の鼻をくすぐる―
その度に。
その度に。
僕は―
君を抱き締めたいと。
もっと強く、
力任せに抱き締めたいと、
この胸が、熱く高鳴るんだ・・・
(・・今夜も言えなかったな・・・)
僕の彼女なのに。
どうしてこうも、
勇気が出ないんだろう・・・
“朝まで一緒に居て欲しい―”
その一言が、
まだ僕には言えなくて・・・
「・・・はあ~っ・・・。」
やるせない気持ちを静めるように、
ベッドに寝転がりながら、
僕はクッションを
ギュっと抱き締めた。
・・・めぐちゃん、僕は―
君を想うと。
この身体が熱く疼くんだ・・・
いつまでも・・・
優しいだけの僕では、いられないよ―・・・
(つづく・・)