妄想ストーリー☆ユチョン編 第3話~キス~
ユチョン編 第3話です☆
やっぱりユチョンは・・・
手が早いのねww
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夜も更けて―
ユノと2人、飲み始めて
2時間ほど過ぎただろうか。
気づけば、
ユノはウトウトと、その頭が
ベッドの淵へと垂れていく。
「おい、ユノ、もう潰れたのかよ?」
「う~ん・・。・・も、眠い・・・」
そう言ってモソモソと、
ベッドの中へと
その身を滑り込ませる。
「ちょっ・・もう、寝る気かお前??」
「・・もう飲めね~・・・っ・・」
朝まで飲むぞ、とか言ってたくせに・・・
俺はチラリと、
飲んだ酒の空き缶に目をやった。
・・・確かに飲み過ぎか?
―でもどうしてだろう。
今夜は何故か、さほど酔えなくて。
俺は一人、
TVから聞こえる賑やかな
番組の声に、
ボーっと耳を傾けた―
(・・・つまんねえな~・・)
トイレに立とうと、
眠るユノを横目に、
俺はその部屋のドアを開けて、
廊下に出た。
…ひんやりとした廊下に出ると。
「あっ・・・。」
めぐが、少し驚いたような表情で、
俺の前に立ち止まった。
―お風呂に入っていたと思わせる、
彼女のその身なりは、
・・・上下揃いのキャミソールと、
短パン姿。
洗いたてのその髪は、
しっとりと濡れて、
肩にかけるタオルから、
微かに香る石鹸の匂い―
この部屋の隣にある、
自分の部屋に
戻るところだったのだろう。
とまどいながらも、
少しきつめに俺を見上げた彼女は。
何も言わずに俺の横を
通り過ぎようとした―
「・・・きゃっ!!」
―俺は思わず。
そんな彼女の手首を掴んでいた。
「な、何!?・・ユチョン!?」
「・・ねえ、、俺のこと、避けてんの?」
「・・・そんなこと・・っ」
言葉では否定しながらも、
俺と目を合わせようとはしない。
「ちょっと、離してよ・・っ」
「・・―やだね。」
俺の掴んだその手を
払いのけようと、
もがく彼女の肩から、
スルリとタオルが床に滑り落ちる。
―細く、白い首筋から
綺麗に浮き上がる鎖骨のライン・・・
華奢な肩、
キャミソールの少し開いた胸元は、
どこまでも白い
その肌を想像させた。
「・・・・っ!」
とっさに空いた片手で、
さっと前を隠す彼女に。
この胸の奥が、
熱くなるのを俺は感じた―
「ユ・・・っ!!」
彼女が俺の。
名前を呼び終える前に。
俺は、彼女の肩を引き寄せて、
その唇に口づけた―
「・・・んっ!!」
唇が、離れたと同時に、
彼女が俺の頬を叩いた。
「・・何、するのよ・・っ!」
・・そんな格好見たら―・・」
思わず口にした、俺の言葉に。
ふっと、彼女の瞳が切なく曇った―
「・・ホント、変わってないわ、
貴方って―・・」
そう言って、自分の部屋へと、
逃げるように入っていった。
・・・その彼女の瞳には。
うっすらと浮かぶ涙が
光って見えた。
“ユチョンのバカ―・・”
―あの時の。
あの15歳の幼い少女の君と、
同じ表情をして・・・
(めぐ・・・。)
・・俺は部屋に戻り、
何も知らずにスヤスヤと
寝息をたてる、
ユノの顔を眺めた。
・・・幸せそうに寝やがって。。ったく。
・・・なあ、ユノ―。
俺―
・・・お前の妹に。
めぐに、
恋しても、いいか―・・?
俺はそう、心の中でつぶやいた。
“恋しても、いいか・・・”
いや、・・・違う。
俺はあのキスの瞬間に。
もう彼女に恋していると、
自分でもわかっていた―
(つづく・・)