妄想ストーリー☆ユンジェ編 第24話~離れたくないのに~
皆様、いつもありがとござます
ユンジェ編 第24話です☆
大阪行く前に最終回
書きたいのですが~
間に合うか・・・?
またちょびっとだけ切なくなるよ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
―ユノが母国に帰る、朝が来た。
その日の朝は、
少し早起きをして、
コーヒーとトースト、
卵料理を作り、
ゆっくりと朝食を取った。
他愛ない話をして、
出発までのわずかな時間を、
コーヒーの香りと共に、
二人で過ごした―
この一週間・・・
俺達は、毎日、
その時間を共に過ごし、
片時も、
側を離れることはなかった。
公園に出かけては、
芝生に寝転がり、
柔らかい初夏の日差しを浴びる。
賑やかに活気溢れる
その街並みを、
何の目的もなく、ただ散策する。
そして夜には、
慣れない英語に苦戦しながらも、
ネオン輝く映画館で、
観たかった映画を鑑賞する―
・・部屋に戻れば。
毎夜、毎夜、
お互いのその肌を、
朝まで求め合った―・・
・・・あっという間だった。
毎日の、二人の時間は。
まるで、
昔からそうだったかのように、
2人で居るのが、
当たり前のように、
お互いの時間を共有した。
―だけど、それでも。
現実は、
俺達の目を覚まさせる。
・・責任ある仕事を任されていて。
もう、これ以上、
休むわけにもいかない―
・
・
・
・・・部屋のドアの前。
荷物を手にしたユノが言った。
「・・・元気にしてろよ?」
「ユノ・・・、お前こそ。」
そう言って、強く抱き締め合う。
―今度はいつ?
今度はいつ逢える?
あえてその言葉は、
どちらも口に出さずに。
ただ、黙って見つめ合った。
つらくなるから、
ここで見送ってくれと言う、
ユノの言葉に。
俺は、部屋から出ることなく、
ユノが帰っていくその後ろ姿を
ずっと見つめた。
・・・伸ばしたいその腕を。
グッと我慢して―
ユノは振り返ると、
そっと俺の頬に触れた。
「―またな。。」
一言だけ、そう言って。
そのドアは、
俺の目の前で、静かに閉じた・・・。
ユノ―・・・
―コツコツと廊下を響く音が。
・・徐々に遠ざかり、
・・聞こえなくなって。
静寂と共に、やがて寂しさが。
一気に俺の胸に押し寄せる。
幸せに満ち溢れていた、
この部屋の空気も。
今は暗く、切なく冷めていく・・・
1人、アメリカに来た時よりも。
お前を想い、
眠れなかった夜よりも。
2人逢えた後に、
離れるこの時の方が―
何故か、
耐え難い寂しさと、
孤独感が俺を襲う。
触れた、その肌の温もりを。
抱き締めたその胸の
力強さを。
・・・お前に愛されるその熱さを、
知ってしまったから―
・
・
・
「―またな。」
またな、ジェジュン・・・
そう言って、俺は
ジェジュンのいるアメリカから、
母国へと、戻ってきた。
あの部屋のドアを閉めた途端に。
懐かしいはずの、
母国に帰った途端に。
この虚しくやるせない気持ちは・・・
ジェジュン、
お前と過ごした
あの幸せなひとときが、
どれほど俺にとって、
大切なのか、
痛いほど身に染みる・・・
今度はいつ・・・?
いつ逢える?
俺は正直、聞くことも、
答えることも、出来なかった。
帰った途端に
仕事は山積みで、
長く取った休暇のせいで、
今後、更に負担は増えるだろう。
ジェジュン、
お前と過ごしたあの
甘いひとときを、
思い出す間もなく、
考える暇もなく、
忙しい日々が、
また繰り返し訪れる。
俺は、会議室の窓から見える
青空を見上げた。
ジェジュン―
愛するお前のいる場所は。
はるかこの空の向こう―
・・・もっと会いたい。
もっと会っていたい。
お前の傍からひと時も。
離れていたくはないのに―
(つづく・・)