妄想ストーリー☆ユンジェ編 第18話~俺の為に~
ユンジェ編 第18話です☆
スナナレセーフww
いつもコメ&ペタありがとござます
返せてなくてごめんなさい
さて、長くなるかなと思っていた
ユンジェ編ですが、
どうやらそんなに長くならないわ
あと4~5回ほどだと思います
・・・幸せになるのでしょうかww
でもね~、今考えてる最終回・・・
なんかスッゲー
やばいんですけど
大丈夫か、私ww
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
―その夜は、
久しぶりにジェジュンと
二人、酒を交わした。
行き慣れたバーで
いつものお酒を飲みながら、
他愛ない話に花が咲く―
「ユノ、仕事は順調なのか?」
俺は、初めて自分が企画した
プロジェクトを進めていた。
最後までやり遂げてみせるという
その意欲に、
毎日の遅くまでの残業も
苦にはならなかった。
「もちろん、言われなくてもな。」
そう言ってまたジェジュンと、
グラスを交わす。
俺は、グラスの中の
揺れる氷を見ながら、
ジェジュンに聞いた。
「なあ、ジェジュン。お前―」
「―ん?」
「・・今日、会議室に戻ってこなかったか?」
「―そうか・・・。」
・・聞かずとも、
答えはわかりきっていた。
あれは、ただの夢―
なのに、何故俺は、
何かを
期待してしまうのだろう。
俺はその淡い期待を、
グラスの酒とともに
飲み干した―
ジェジュンが
お酒を注ぎながら、
俺に言った。
あやちゃんを、
大事にしろよな・・?
・・俺を見るジェジュンの顔は、
いつのまにか真剣で。
わかってるんだろ、ユノ。」
「―ああ、わかってる・・。」
毎日のように残業が続き、
彼女と食事に行くことすら
ままならなくなっていた。
―彼女を抱けないと言った
あの夜から。
二人きりになる時間もなくて。
・・それでも彼女は、
こんな俺に何も言わず、
いつもその笑顔を向けてくれる―
「約束しろよ?ユノ。」
彼女を悲しませないって―
まっすぐに俺を見るジェジュンに。
「―ああ。。わかったよ。」
そう答えるしか、なかった。
そう言って笑った
ジェジュンの顔は、
どこか寂しげな表情に見えた―・・
・・・それからだった。
それから、一週間後だった。
ジェジュンが、何も言わずに。
1人、アメリカに発ったのは―・・
・
・
・
オフィスの朝礼で、
上長が言ったその言葉に。
課内は騒然となった。
急に決定したことだからと。
ジェジュンが、
気を使わせたくないから、
誰にも言わずにいてくれと。
・・その後の上長の説明が。
俺の耳には
何も聞こえなかった―
・・思わずジェジュンの
デスクを俺は見た。
デスクの上は、通常と
何ら変わりはしない様子で。
だが―・・
デスクの引き出しを開けると。
そこにはもう何も、
残されてはいなかった―
ジェジュン―・・!!
・・何故だ。何故だ。
―何故!?
何故、俺に何も言わずに?
―胸の中に、
彼がいなくなった寂しさと同時に、
怒りが湧き上がってくる。
・・・何かあった時、
いつもジェジュンが来ていた
屋上へと
俺は駈け上がった。
・・・どうしてなんだ、ジェジュン。
俺達は親友だろ!?
仕事を、遊びをいつも共にし、
その時間を
共有していた友達だっただろう?
なのに、
なのに、何故―
俺に黙って
行ってしまうんだ・・・!!
なんでなんだよ、ジェジュン―!!
まるで―・・
俺の魂の片割れが。
無くなってしまったような感覚に―・・
つぶれるほどに胸が痛み、
叫びたいほどの衝動が、
俺を襲う―・・
ジェジュン。
ジェジュン。
ジェジュン――!!
彼を呼ぶその声が。
その空へと虚しく響いた・・・
・
・
・
失意の中。
オフィスに戻ると、
そんな俺を待っていたかのように
上長が声を掛ける。
「ユノ君。―黙っていてくれと、
彼には言われていたんだが・・・」
やはり上司として。
君にも伝えておいた方が
いいだろう―
“二人のうちどちらかを
話しあって決めてくれ”
ジェジュン君にはそう
言ったのだよ―
―上長が伝えてくれたその事実に。
俺は言葉が出なかった。
俺もその候補に
上げられていたんだと?
・・じゃあ、ジェジュンは。
何故・・・?
ジェジュン、何故?
何故、自らお前は決めたんだ?
遠いアメリカ行きを。
―俺に黙って。
・・そして、ハッとなった。
二人で飲んだ、あの夜の。
ジェジュンの言葉―
“仕事、絶対成功させろよな?”
ジェジュンの言葉が。
何度も俺の頭の中で繰り返す。
ジェジュン、お前―
まさか、俺の為に。
俺の為に―?
座る者のいなくなった、
ジェジュンのそのデスクを、
俺はただ茫然と、見つめた―・・
(つづく・・)