妄想ストーリー☆ユンジェ編 第17話~その時が~
ユンジェ編 第17話です☆
みなさん、いいですか~
これはただの妄想ですよ~
いいですね~ww
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ユノ―。
会議室で、
眠るユノの唇に。
俺は、思わずキスをした・・・
―心の中の。
俺の男の部分が、
ザワザワと騒ぎ出す。
ユノの柔らかい唇に
自ら、触れ。
・・もっと、欲しいと。
ユノ、
お前をもっと欲しいと
この心が疼きだす―・・
俺は、ユノを起こさず、
一人会議室を後にした。
・・・今、彼を起こせば。
きっとまともに
ユノの顔を見られない。
こんなにも、ユノ。
お前を欲しがる
自分がいるなんて―・・
「ジェジュン君、ちょっといいかい?」
オフィスに戻ると、
上長が、俺を呼んだ。
二人に話があるんだが―」
「彼はまだ、会議室に。」
「そうか。・・じゃあ先に、
君に話しておこうか―」
「・・・・?」
個室に入ると、
上長はゆっくりと、話し始めた。
・・・協力会社から
要請があったんだ。
ユノ君と、君のどちらかに・・・
アメリカへ行って欲しいんだ―
「アメリカに・・?」
そうだ、ジェジュン君。
優秀な人材を一人求められた。
今、立ち上げている
プロジェクトに、
関わって欲しいと。
失敗すれば、
こちらの信頼にも関わってくる、
重大な任務だ。
―こちらとしては、本当に
2人共手放したくはない。
だが、しかし―
安心して向こうに
送れるような、
君達ほどの人材は、
他に適任がいないのだよ―
・・向こうに行けば。
ここほどの待遇はないだろう。
ここでいくら優秀でも、
向こうに行けば新人と
同じ扱いをされると思ってくれ。
―2人を呼んだのは。
君達2人で話し合って、
決めて欲しいと。
そう俺に、上長は言った。
俺は、突然のことで、
言葉がなかなか発せなかった。
ただ―・・
ユノの、
彼のことを、考えた。
―ユノは・・・
今、自分で企画した
大きなプロジェクトを抱えていて。
絶対、成功させるんだと、
目を輝かせて、
俺に話していた。
―俺にも確かに
やり遂げたい仕事はあった。
だが―・・
ユノを。
今、ユノをアメリカになど―・・
・・・きっと、ユノは言うだろう。
“俺が行きます” と。
何よりも、
友を大事にするあいつの事だ。
自分の仕事への夢を
失っても、
きっと俺のことを
考えるに違いない・・・
「じゃあ、ユノ君も呼んで―」
席から立ち上がり、
彼を呼ぼうとする上長の言葉を。
「待ってください。」
俺は、遮った。
俺がアメリカに、行きます―。
だからユノには。
彼には・・・
この話はしないでください―
最初から。
最初から、俺が行くことに
しておいてください―。
・
・
・
上長と話を終え、
俺はまた一人、屋上に上がる。
夕暮れに染まりゆく景色を
眺めながら、
いつまでもそこから
動けずに。
“行ったら何年かかるか
わからないぞ?”
上長の言葉が頭をよぎる。
それでも―・・
「・・俺が、引き受けます―」
そう言って、
深々と俺は頭を下げた・・・
・・・ユノ。
ユノ、お前と。
―ユノと離れる時がきた。
仕事のせいとごまかして、
実際は、
お前から距離を置きたかったのは、
この俺かも知れない。
・・側にいれば、
この想いは強くなるばかり・・・
ユノ。
これはお前の為じゃない。
お前への歪んだ愛を
断ち切る為に、
俺が選んだ道なんだ。
・・・俺の為、なんだ。
そう自分に言い聞かせるように、
俺は、キュッと
唇を噛んだ・・・
・
・
・
あれは―・・
(・・・ジェジュンさん?)
会議室から一人で出てくる
彼のその姿が見えた。
彼が後にした会議室を、
そっと覗くと、
・・ユノが一人で眠っている。
側に寄ると、
PCの脇にはまだ、
湯気の立つコーヒーが
置かれたままだ。
(・・コーヒーを差し入れに来たのね。)
眠るユノの肩を叩いて、
彼を起こした。
―すると。
あやちゃん、君―・・
“今、俺に・・キスをした・・?”
そう彼が、
私に聞いた―
私は、すぐに
一人立ち去っていった
ジェジュンの顔が浮かんだ。
・・彼が、ユノにキスを―・・
私はとっさに。
私がしたのよ、ユノ―。
・・・また、嘘をついた。
嘘をついて。
ジェジュンが置いたであろう、
そのコーヒーを、
ユノに気づかれないうちに、
そっと手にした・・・
―ユノの部屋に行ったあの夜に。
彼の留守電を聞いてから。
私は激しく動揺し、
そして彼に、嫉妬した。
まさか、男同士で?
・・・ユノに恋なんて?
・・そして、今も。
ジェジュンが、
眠るユノにキスをした―
・・・ジェジュンの。
彼に対する気持ちは、
本当なのね・・・?
・・・じゃあ、ユノは?
ユノ、貴方は?
あの夜、
私を抱けないと言った、
貴方の本心は・・・?
―怖くて。
答えが怖くて。
その先を、聞けない―
貴方がジェジュンの
気持ちを知ったら。
その先はどうなるの―?
だって、彼は親友なのに。
貴方達は
・・・男同士なのに。
私は、ユノ―
貴方を愛しているのに・・・
同僚として、いつも隣に並ぶ
2人を見て、
いつも私は思ってしまう―
2人が離れればいいのに・・と―。
(つづく・・)