妄想ストーリー☆ユンジェ編 第16話~秘めた想い~
ユンジェ編 第16話です☆
ラブラブとは程遠い私めの
妄想ユンジェに、
今の彼らと重なって
リアルに凹んだり
嫌な気持ちになったり、
中にはおられると思います
ただの妄想とは言え、
皆様をそんな気持ちには
させたくないんです。
が、書く以上は
私は愛を込めて彼らを
書きます。
なので多少のことは、
許してくださいね
今後もっと切なくなるやも
知れませんから~
では、今夜もどうじょ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
あれから―
日は瞬く間に過ぎていき、
俺達は、何らあの話に
触れることもなく、
共に仕事をし、
サッカーに汗を流し、
いつもと変わらぬ日々を
過ごしていた。
同僚として。
親友として。
誰よりも理解し合える二人に
戻ったかのように。
・・その胸の奥に秘めた、
互いの想いも、知らぬまま―
オフィスで仕事をする俺に、
ユノが声をかける。
「なあ、ジェジュン。
―久しぶりに、飲みにいこうぜ?」
あの日、あの話を終えてから。
俺達は、
普段と変わらない会話をしつつも、
若干どこか、
ギクシャクしていた。
―実際、
飲みに行くこともなくなって。。
俺は一瞬躊躇したが、
・・もう、何でもない。
親友として飲みにいくことなんて、
いつものことじゃないか。
他愛ない話をして。
また友情を深めればいいんだ―
「―そうだな、ユノ。行くよ。」
その瞬間、パアッと
ユノの顔が明るくなった―
・
・
・
午後も中間を過ぎ、
長い会議を終えて、
出席者と共にゾロゾロと
俺はオフィスへと戻ってきた。
―会議室の窓から差し込む、
初夏の暖かい日差しは、
長い会議での疲労感に、
柔らかな眠りを誘う―
眠気覚ましにと、俺は自販機前で
熱いコーヒーを
一気に飲み干した。
ユノは、
会議中に指摘された資料を、
その場で修正していくからと、
一人、会議室に残っている。
(コーヒーでも差し入れるか。)
熱いコーヒーを片手に、
再度会議室へと足を伸ばした。
扉を開けると、
PCの前で椅子にもたれかかり、
目をつぶるユノの姿があった。
「―ユノ?」
―スウッと、
深い寝息が聞こえてくる。
(・・睡魔に負けたか)
俺はそんなユノを見て、
フフッと笑った。
(働きすぎなんだよ、ユノは。)
PCの脇にコーヒーを置いて。
仕掛っているその資料を、
念の為、保存しておこうと、
キーボードに手をかける。
その時―
「ん・・・。ジェジュン―」
・・俺の名を呼ぶその声に。
ユノが目を覚ましたかと、
俺は思った。
―だが、彼は微動だにしない。
(寝言か・・・?)
夢の中で。
俺の名を呼んで。
・・一体、何の夢を見てるんだ?
眠るユノの―
長いそのまつ毛を、
俺は見つめた―・・
・
・
・
「・・・ノ。・・ユノ!!」
俺を呼ぶその声に。
ハッと目を覚ました。
あやちゃんが笑いながら、
俺の肩を叩いた。
いつのまにか眠ってた・・」
「疲れているのよ、ユノは。」
そう言ってPCを
片づけてくれる彼女に。
俺は、聞いた―
「あやちゃん、君―」
「ん?・・なあに?」
君―・・
今、俺に。
「・・寝ている俺に、キスをした―?」
「え・・・?」
・
・
・
わずかな時間の、夢の中で。
―ジェジュンが俺に、キスをした。
彼の爽やかな汗と、
ほのかに甘く香る
そのサラサラの髪の毛が。
ふっと俺の顔に影を作る・・・
・・・目覚めれば、
目の前には彼女の姿。
リアルに残る、唇の感触に。
俺は自分の唇にそっと、
触れてみた・・・。
今のキスは―
彼女だったのか?
そう問う俺に、
「・・・ええ、私よ。」
そう答えた彼女。
―そうか・・・
夢だったのか。
またお前の夢を見たのか。
考えてみればわかること。
・・ジェジュンが俺に、
キスするはずもない。
ジェジュン―
諦めたつもりなのに。
どこまで俺は、お前を―・・
お前を求めてやまないのか・・・
・
・
・
その頃―
上長のデスクに呼ばれ、
その前に立つジェジュンの姿があった。
「ジェジュン君―
それでいいんだな?君は。」
ユノ君にも話すつもりでいたんだが・・・
そう言って、上長は
フウっとため息をつく。
ユノには、
この話はしないでください―
(つづく・・)