妄想ストーリー☆ユンジェ編 第12話~メッセージ~
ユンジェ編 第12話です☆
忘れられるとこだった彼女が
活躍(?)いたします
簡単にはいかないな、こりゃww
やっぱ切ないな~
私って寝暗?ww
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ユノに会いたいの―
そう言って、
俺のマンションに
彼女は訪ねてきた。
「・・・座ってて。」
コーヒーを淹れながら、
背中越しに彼女に
話しかける。
「突然、びっくりしたよ。」
こんな遅くに、君が
訪ねてくるなんて。
「突然じゃ、迷惑だったの?」
「いや、そんな意味では・・」
立ちあがった彼女は、
突然俺の背中に
抱きついてきた。
「あやちゃん・・?」
「ユノ・・・私、貴方が大好きよ。」
彼女になれて、
本当に嬉しかった。
―だけど、不安なの。
毎日のように、ユノは
会ってくれるけど、
何か心が、
私を見ていないようで・・・
「・・不安なのよ、ユノ・・」
そう言って、その瞳に
涙をためて、
俺を見上げる―
「あやちゃん・・・」
微動だにしない
俺の身体に、
彼女は更に、その抱きついた
腕の力を強めた。
「ユノ―・・私。。」
今夜は。
朝までここにいる―
「・・・・!」
「抱いて、ユノ。・・私を。」
・・恋人なら。
彼女なら。
私をその腕に、抱いて、
愛して欲しいの―
懇願するその頬に、
涙がこぼれ落ちる。
精一杯の言葉で
俺にその想いを
伝えようと、その唇が震える―
「あやちゃん・・・」
―俺は彼女を優しく
抱き締めた。
抱き締めたその手を―
それ以上に強めることが、
出来なかった・・・
そんな俺を察して、
彼女が俺の胸の中で、
泣きじゃくる。
・・さっきのジェジュンの
残り香が、彼女の香りで
消えていく。
・・彼女とは、
俺から付き合いを受け入れた。
俺の優柔不断な態度のせいで、
悲しむ彼女を、
・・このまま一人で、
帰せるはずも、なかった―
・・・俺は彼女に言った。
「・・先にシャワー浴びておいで・・?」
心のどこかで。
彼女を抱けば―
男のジェジュンを欲しいなどと、
思わなくなるのでは、と―
心の痛みに
気づかないふりをしながら、
彼女との夜を
迎えようとしていた・・・
・
・
・
俺はユノの携帯に電話を掛けた。
“・・・電源が入っておりません”
何度かけ直しても、
繰り返すアナウンスの声。
電源を切っているのか?
それとも充電切れなのだろうか。
俺は、今度はユノの部屋の
固定電話にかけ直した。
しばらく呼び出し音が鳴ると、
留守電のメッセージが
流れ出す。
“ユノです。メッセージをどうぞ”
「あ・・俺。ジェジュンだけど―」
・
・
・
彼女はシャワーを先に終え、
部屋で一人、
ユノのベッドで彼を待つ。
彼が浴びるその
シャワーの音を聞きながら、
胸が高鳴るのを感じていた・・・
その時。
電話のベルが鳴る。
―ユノはまだシャワー中だ。
そこまで足を運ぶが、
勝手に出てはいけないと、
そのまま彼女は
電話の前で、静観した。
そのうち、留守電のメッセージが
流れ出す。
“メッセージをどうぞ”
ピーーッ・・・
・
・
・
「あ・・俺。ジェジュンだけど・・」
・・ユノ。
聞いているなら
電話に出てくれないか?
さっきのキスの意味を、
知りたいんだ・・・
ユノ。
俺は―
どうやらお前に・・・
友情とは違う愛情を、
感じてる―
「ユノ、聞いてるか?」
俺は
お前のキスが。
嫌じゃなかったんだよ―・・
・・・留守電聞いたら、
すぐに連絡してくれ。
待ってるから。
・・・お前の返事を。
待ってるから―
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・
・
・・・留守電の
オレンジ色の点滅が、
薄暗い部屋の中で小さく光る。
受話器の前で、
立ちすくみ、
彼女はそこから動けなかった。
―そのうちシャワーの音が止む。
ユノがバスルームから
出てきてしまう。
彼女は、
慌てて、その震える指先で、
留守電の録音を、消去した―
“・・・消去しました”
メッセージは、0件です―
(つづく・・)