妄想プチストーリー☆タプ&ジヨン編~愛することを~ | のでの☆晴天なり☆~東方神起&JYJ~

妄想プチストーリー☆タプ&ジヨン編~愛することを~

先日、BIGBANGの新曲の記事をUPしたら、

そのMVが映画みたいであまりにカッコ良くて、


トックリさんからこれで是非妄想をおんぷ


と要望いただいちゃいました☆


ふふふまるちゃん風

私も書いてみたかったのよ~ぺこ


このMVからキャプって

プチ編、書いてみました~にへ


BIGBANGの他のプチ小説は


こちら→プチストーリー☆ジヨン編



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



先月、俺の父親が亡くなった―


母親は、

俺が記憶もない幼少の頃に

すでに他界し、


俺はこれで、

天涯孤独の身となった。


・・・主のいなくなった、

その書斎に足を踏み入れる。


ふと目にした一冊の本―


それは、

死期を予感していたのだろうか、

父親が書き遺した日記だった。


俺は、いつも父親が座っていた

その古い椅子に腰かけ、

そのページを開いた―・・


のでの☆晴れ時々東方神起☆





今書いているこの日記を。


もう私が

読み返すことはないだろう。


いつか私の息子に。

伝えられることが出来るならと、

そう思っていた私の―


若かりし頃の話を・・・


ここに、書き遺そう―


のでの☆晴れ時々東方神起☆






・・君に会えなくなってから。


もうどれ程の月日が流れただろう。


のでの☆晴れ時々東方神起☆

あれほど愛し合ったのに。


一緒になろうと誓ったのに。


俺達は、

君の両親から許されず、


話すことさえままならないまま、

無情に引き裂かれた―


のでの☆晴れ時々東方神起☆


由緒正しきその家柄を

守る為、

君は見も知らぬ相手のところへと

嫁がされた。


―まるで、身を売る様にして。


遠い街へと行ってしまうその朝に、

追いかけた俺に彼女は言った。


のでの☆晴れ時々東方神起☆


“愛することをやめないで”


どうか、

どうか二人が離れても。


愛することをやめないで―


もう二度と逢えなくても。

逢えなくても・・・


のでの☆晴れ時々東方神起☆


―月日は流れ。


俺は、君の面影を探し求めて

街を彷徨う。


のでの☆晴れ時々東方神起☆


冷やかな雨が、

流れ落ちる涙をも、隠して―


のでの☆晴れ時々東方神起☆






・・若かりし頃の、父親の恋―


母以外に、心に想う人が、

父には居たのか・・・


のでの☆晴れ時々東方神起☆


俺はタバコをふかしながら、

その先を、読み進めた―







―ある日、

俺は病院から呼び出された。


俺を呼んだのは―・・


あの時、

俺達を引き裂いた、

紛れもない彼女の両親だった。


何故今さら―?


何故、病院に―?


俺は困惑と同時に、

不安な予感が頭をよぎった。


のでの☆晴れ時々東方神起☆


悲しみにくれる、

その両親が、

しっかりと俺の手を握る―


許してくれ。

私達の過ちを許してくれ、と言って・・・



・・娘は今、息を引き取ったと。


最後まで。

最期まで。


君の名を呼びながら―・・


のでの☆晴れ時々東方神起☆


―そこには。


数年前と変わらない美しい姿で

眠る様に逝った彼女がいた。


のでの☆晴れ時々東方神起☆


―どうして!?


どうして、もっと早くに―・・!!



俺は彼女の両親を、

そして、

最後まで彼女を

追いかけなかった自分を責めた―


のでの☆晴れ時々東方神起☆


家柄を守る為に。

家族の為に。

どうしようもなかったのだと、

両親は泣いて・・・


―そして、彼女の両親の

後ろに隠れるようにして

立っていた、


まだ幼い小さな男の子―。


両親が、その子を抱いて

俺に言った。


この子は娘の子供だ。


―そして。


君の。

君の息子だ、と―・・・


最大の隠しごとだった。


―娘が亡くなった今。


もう、家を守る必要も

なくなったと・・・


最期まで。

最期まで、娘は君を想っていた。


君の面影そのものの、

我が子を愛しながら―・・


のでの☆晴れ時々東方神起☆


―俺は・・・


彼女の病室の前で。


ただ、ただ。

むせび泣いた・・・


のでの☆晴れ時々東方神起☆



―君の残した、

たったひとつの形見を。


俺の息子を。


彼女の両親から引き取った―




・・小さなお前を育てながら。


俺は彼女の墓の前で誓った。


いつまでも、君を愛するよ―



“愛することをやめないで”


そう言った彼女に応えるように―


のでの☆晴れ時々東方神起☆


―息子よ。


お前にも伝えよう。


言葉では言えぬことも。

ここでなら、言えるだろう―


お前を愛していると。


お前の母を、今でも、

愛していると―。。


のでの☆晴れ時々東方神起☆


―そして息子よ。


今、愛する人が

お前にもいるのなら。


悔いなく、

迷いなく、


その人を愛しなさい。


愛する人を、お前が守るんだ―・・






・・・俺は静かに、

その日記を閉じた。


そして、

溢れる涙を・・・拭った。。



のでの☆晴れ時々東方神起☆


―知らなかった。


知らなかったんだ。


いつも冷淡で、仕事のことしか

頭にないと思っていた父親が―


最期に残した言葉に。


葬儀の時でさえ、涙の欠片も

出なかった俺が・・・


のでの☆晴れ時々東方神起☆


そして、記憶もない母親を・・・


想い、ただ静かに泣いた―







―そして、俺は1本の電話を入れた。



「・・・もしもし?」


耳に心地よく聞き慣れた

女性の声が、聞こえてくる。


のでの☆晴れ時々東方神起☆

「俺だよ。・・今から会いたいんだ。」


愛する君に。


今すぐに会いたい。


そして伝えたい。


君を、誰よりも愛していると。


そしてこの先もずっと、

愛することをやめないと・・・


俺の両親のように―。


~完~