妄想ストーリー☆チャンミン編 第28話~お願いだ~
チャンミン編 第28話です☆
いつもお付き合いいただき
ありがとございます
本日は夜飲み会なので
夜の更新は
ナッシング~
GWも明日でおしまい~
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―みゆちゃんを、
俺は家まで送り届け、
1人街中を運転する。
運転しながら
・・・チャンミンの事を考えた。
同じ男として。
同じ女性を愛した男として。。
チャンミンのあの行動は・・・
何を意味しているものなのか―
俺には、関係ない話
なのかも知れない。
だけどチャンミン、
お前を思う、彼女の為に。
俺は彼女を諦めたんだぞ。
このままで。
このままで
終わっていいはずがない―
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その日の仕事も終わりに
近づいている夕刻の頃、
俺はチャンミンを訪ねた。
みゆちゃんには
気づかれないように
チャンミンを呼び出すと、
彼は何かを察したように、
「・・ここじゃまずい。
会議室へ。」
そう言って、
奥の会議室へと俺をいざなう。
静かにドアを閉めると、
チャンミンが鋭い目線で
俺を見た。
―俺は彼を、睨み返した。
―わかってるだろ・・?」
チャンミンは、
わかっているとでも
いいたげに、
俺の肩をポンと叩いた。
「・・済まないと思っているんだ。
みゆさんにも。・・あんたにも。」
「・・・なら、なんで・・っ」
一度伏せた目を、
キッと俺に向ける。
「頼まれてくれないか。
・・・彼女のために。」
きっとジェジュン、
お前にしか頼めない。
最初で最後の
僕からのお願いごとを―・・
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・
「ねえ、チャンミン、どう?」
―シュリが婚約パーティーに
着用するドレスを、
試着して僕に見せた。
僕は気もそぞろに、
「・・いいんじゃない。」
「ちょっと、チャンミン!
ちゃんと見てよね!」
僕の一言一言に、
彼女はすぐに怒る。
あの日・・・
―シュリの父親が、
僕と彼女を呼び出し、
こう言った。
「お前達は婚約しなさい。」
―その時の、
シュリの喜びは凄まじかった。
社長の娘が
フラフラしていてはいかん。
こんな我ままな娘だが、
私にとっては大切な一人娘だ。
想う人と一緒にさせたいのだよ。
・・・どういうことか、
わかっているね、チャンミン君?
わかっているね・・・・
「・・・ミン、チャンミンってば!」
僕はハッとなった。
「ねえ、貴方のスーツも、
早く決めなくてはね?
私が見立ててあげるから~」
・・こうして彼女と共に
居るこのひとときは、
僕にとっては
無駄な時間を
過ごしているように感じ、
苦痛にしか、すぎなかった。
―だけど、
婚約さえしてしまえば。
婚約さえしてしまえば・・・
この気持ちも
変わるだろうか・・・?
・
・
・
ある日、ジェジュンが僕を
呼び止めた。
話があると言って―
僕は、彼が
何を言いたいのかすぐに
察した。
彼の瞳の奥にある
どうしようもないその怒りは、
責めているようだった・・・
僕は、彼に言った。
「・・頼まれてくれないか?」
お前にだから
頼むんだ。
みゆさんの為に。
彼女の為に。
僕の願いを聞いてくれ―
(つづく・・)