ありが島民募集!しています。どうですか? | 清水国明オフィシャルブログ「清水国明のブログ」 Powered by Ameba

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瀬戸内海のど真ん中
岩国と松山の中間あたりに無人島「ありが島」があります。
清水国明が日本一わくわくする無人島キャンプ場を造りました。
これまでの集大成、これからの希望です。
どうぞ遊びに来てください。
http://arigatou.p-kit.com/



瀬戸内の無人島「ありが島」の島民を募集しています。
島民になるといつでもありが島に上陸できて
島民として暮らすことができます。
遠くの人もありが島の海産物を入手することができるし
ありが島便りやWEBカメラの映像で
どこにいても島民気分で過ごすことができます。
また、島民だけが受講できる
「漁師塾漁師検定講座」を受けて
第二の人生を漁師として島暮らしをすることもできるんです。

詳しくはネットショップ「国店」で。
島民登録手続きができます。

では
島民の方にお送りしているありが島便り
をご覧ください。



ありが島民便り

清水国明です。

これは瀬戸内海の無人島「ありが島」に島民登録してくれた人たちにお送りする島民便りですが、同時に漁師塾「漁師検定講座」の教材、教科書でもあります。

これからの第二の人生で本格漁師を志している人や、漁師的な自然暮らしを学んで日常の豊かさに活かそうと思っている人達が受講する「漁師検定」。

ほんの少し先行して、無人島へ移り住み漁師への道を歩き始めている私の、これまでの体験的エピソードをレポートする「ありが島民便り」が、この講座の教材、教科書になります。

講座受講者は何回かお届けする、この実践的レポートをよく読んでください。

と言いますか、漁師入門体験記を楽しく読んでいただければ、3級と2級の検定試験には難なく合格することができます。

 

検定は例えば、清水国明が最初の漁に出て失敗したのは次のうちどれでしょう。

    一匹も釣れなかった ②座礁した ③漁協のイケスがわからなかった

答えは②です。

あらかじめ海図や魚群探知機で海底や水深をチェックしていたら起こらない事故でした。暗岩という海面下に潜む岩は、引き潮になると頭を現すものもあるので、日ごろから注意してその場所を覚えておけばいいのですが、何しろ初めての漁です。

瀬戸内海にしては波が高いなと感じる日でした。自分の漁船でありが島をぐるりと回って帰るとき、『あれ?なんであそこだけ白波が立っているのかな』と一瞬思いましたが、風も強くなってきたので、できるだけ岸寄りを通って早く帰りたいという気持ちが災いして、暗岩に乗り上げてしまったのです。今ならわかります。そこだけ白波の下は岩があって浅瀬になっていること。通ってはいけないコース。でも、経験と情報量が全く不足していたのです。

失敗の答えは②でしたが、実は設問が、「初めての漁」でなければ①も③も正解です。

つまりこの「漁師検定講座」の3級、2級は、人のふり見てわが身を直す、いわば初心者清水国明の失敗から学ぶ講座ということです。

 

ありが島で実習する1級とマスターの講座になると、超ベテランの地元漁師や漁協関係の講師による実践です。少なくとも1級検定に合格しない人は漁師になるには、まだ少し時間がかかるでしょう。でもその経験はそれぞれの人生にとって、決して無駄にはなりませんね。

さて今回は、これくらいにしておきましょう。

次回から、無人島に初めて上陸して漁師への道を歩き始めたころのエピソード、そして今この季節の漁についてのあれこれをお届けすることにします。お楽しみに。

 

ありが島民登録をまだ済ませていない人は、
「清水国明の国店」から。


ありが島便り③

ありが島で170名が参加するトライアスロンが開催されました。

ありが島の収容人数記録を更新しましたね。テントサイトが満杯で難民テント村みたいでした。トライアスロンのコースは、カヌーで沖のブイを回って砂浜に戻ったら断崖絶壁の尾根を走るトレイルラン。急斜面を転がるように降りてから、砂浜沿いに二つの岬の先をめぐるスイム、というコースでした。結構ハード、というか相当ハードでしたね。 

日頃潜り漁でサザエ、アワビや特産のセト貝などを獲っている漁師のケンタや釣りの師匠桝本さん、漁協の小田さんたちがレスキュー担当で協力してくれて、何人か力尽きて溺れそうになった参加者を救い上げてくれました。大変助かりましたね。潮の流れとか、刺されると激痛に襲われるハオコゼの対策とか、的確なアドバイスや気配りがさすがでした。

漁師の基本、大切な知識は潮回り。新月や満月の大潮や反対の小潮を知って、その時にどう潮が流れ、それに伴いどこに魚がつくのかを覚える。単純に右左に動くのではなく、島が入り組んでいる瀬戸内では、大きな潮の流れに引っ張られて思いがけない方向に潮が動くのです。奥が深いです。今私の漁法は、たくさんの漁船が出てきたら船を出し、みんなが集まっているところへすり寄っていくという、情けないコバンザメ漁法です。自分で判断するほどの情報量がまだ蓄積されていません。山立て帖と潮回り帖を手放さず、こつこつ精進するしかないと思っています。

ありが島トライアスロンに参加したほとんどが女性でした。トライアスロン大会の夜、砂浜でのキャンプファイヤーが盛り上がりましたね。より遅くまで大騒ぎ。どこからも苦情が出ない無人島ならではの解放感に、みんな大騒ぎを楽しんでいました。次の早朝、全員での地引網。獲った魚を焼いて昼食にするという企画で、みんな大変はしゃいで楽しんでいましたが、一人私だけが浮かない顔。もし!深夜に泥酔のまま泳いだ参加者の遺体が網にかかって上がって来たらどうしよう・・・・。気が気ではなかったのです。

結果は、ハマチや真鯛、アジ、イカが大量に捕れただけだったので、ホッ。聞くとレスキュー担当の漁師が浜辺に寝袋を持ち出して、徹夜で見張っていてくれたらしい。心から感謝です。海で生活している人間だからこそわかる危険を予測しての行動でした。酔っぱらってみんなより先に寝てしまった私は、まだまだ甘いなぁと反省しきりです。

 

さて、漁師検定の教材としてこの「ありが島便り」を発行してきましたが、そろそろこれに基づいた漁師検定の3級試験をメールにて行います。そのあとに2級試験を実施。

1級とマスターの講義と検定試験は「ありが島」で行います。

現地実施予定日は2015年の1231日から2016年の16日の間で実施します。毎年の年越しイベントと共催になりますね。この期間中に来島できる人は、ホームページから希望日の宿泊を申し込んでくださいな。現地漁師による講義と実習を毎日行っています。各自の習得レベルに応じて検定を行い、漁師検定資格を発行します。

皆さんの参加、お待ちしています