拳骨山(西興部村)-東面沢ー2016.9.17
拳骨山(西興部村)-東面沢ー2016.9.17 (単独)
名寄に行く用事があったために、付近の山を検討。
地味であまり興味の湧く山が無い中、面白そうな拳骨山を思い出す!
拳骨山は西興部村の山で、岩塔を持ったその特異な姿は良く目立つ。
旭川から愛別ダムに向かうと、下川への道路は災害で通行止めとの掲示板が・・・。
遠回りになるが仕方なく滝上経由で西興部へ向かう。
峠より東のオホーツク海側は雨模様となってさえない。
時間と距離をかけて上興部道の駅に着いたが、雨で山容も望むことができず士気は低下。
本間の沢沿いの林道を進んで、Co300付近のゲートに車を置く。
ルートは天候を考慮して東側から最短距離で登ることにする。
Co350で東面沢出合いに入渓。
次第にヤブ被りとなるが、沢形は続く。
尾根のヤブは薄そうなため、一度沢を離れて尾根を進む。
尾根のヤブも濃くなったため、再び沢筋に逃げ込む。
しかし沢形の水はすでに無く、酷いヤブが立ち塞がる。
笹の太さは大したものではないが、蔓植物が煩い。ペースは落ちるばかり。
冷たい雨、ガス。葉に付いた水滴を頭から被り続け、全身ズブ濡れ。
沢形を最後まで詰めてCo650で山頂北側の稜線に出る。
笹薮を漕いで山頂へ。
濃いヤブの中に三角点を見つける。
直線距離1キロ程度に2時間もかかった。
それにしても寒い。気温はたったの8℃だ。
濡れた体が冷え切って少し震えが来たため、珍しく服を着替える。
次に向かう岩塔は目の前にあるはずだが、ガスで見えない。
160°にコンパスを切って、ヤブ斜面を下ると、薄ぼんやりとそれらしいピークが見えてきた。
近づいてみると、垂直な岩塔が林立。
ピークへは北側から難なく登れた。
上部はヤブ尾根となっており、南端まで行ってみたが高度感は感じられなかった。
雨とガスのために展望がないのが残念だ。
下りは沢は使わずに尾根を下る。
ヤブは薄めで沢より歩きやすいが、草の下には見えない石がゴロゴロしており何度か転倒した。
尾根途中で作業道跡が現れたため辿ってみると、入渓ポイントの横まで続いていて短時間で下山できた。
拳骨山。折角ならこんな酷い日ではなく、晴れた日に登ってみたいものだ。