人の出会いもタイミングがありますが、
私の場合、本にも出会うタイミングってありますね。

”今の私”に必要な本が、スッと目に入ってくることがあります。


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『私の古寺巡礼』 白洲正子


こちらは、BLUEの帰り道に立ち寄った鎌田図書館でふと目に留まった本。


いつか読みたいと思っていた白洲正子さんの本ですが、
なかなかきっかけがありませんでした。


ノルディックウォーキングで、お寺や神社に立ち寄ることも増えてきて、
もっと詳しく知っておいた方が良いのかなと思い、
本を借りにいったところ、こちらに出会うことができました。

”古寺を訪ねる心ーはしがきにかえて”のところに、歩くことについて、とても味わい深い文章を書いていらっしゃいますので、紹介いたします。


「お能の橋掛でも、歌舞伎の花道でも、舞台に至るまでの過程が面白いのと同じことで、バスや車で乗りつけたのでは、興味は半減します。

この忙しい世の中に、呑気なことをいうと思われるかも知れませんが、忙しい時代だから、よけいそういう「時間」が必要なのではないでしょうか。」



「西国巡礼」の道順がよくできていることにも感心しました。

はじめのうちは、とてもくたびれたのですが、毎日歩いている間に調子にのってくる。

足の方が先に出てしまうという感じで、お腹はすく、食べものはおいしい、病気がちだった私はすっかり健康になりました。

それだけでも大したご利益でしたが、大げさにいえば、日本の文化の伝統というものを、大づかみに身体で覚えたことでしょう。

信仰がなくても、ただ歩けばいいと古人が教えたのはまことに正しい。

信仰は未だに持っているとはいえませんが、曲がりなりにも自分の道は発見できたといえるかも知れません。

何でもいい、考えてないで、まずやってみることです。やっているうちに、何か発見できる。考えることも、知識を得ることも、いくらでも後からできると思います。」


と言いつつ、お寺や神社の本も借りてきましたが(笑)、
まずは、ゆっくりと時間と心の余裕を持って訪れ、
頭でっかちにならずに、その美しさに向かい合えば良いんだ・・・


モヤモヤしていた気持ちが、スッと落ち着きました。


この白洲正子さんの言葉を読むと、歩きたくなりますね!


都内はまだまだ紅葉の見頃です。


そして、まだまだ寒くはないですよ(笑)。


この週末、歩いてみてはいかがでしょう☆


九品仏浄真寺

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洗足池

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渡り鳥も見ることができました☆

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