2016年3月の飯坂温泉攻め、続き。
十綱食堂でエネルギー補給後に向かったのは、飯坂温泉駅から摺上川沿いに進んだところにある「波来湯」。
1200年の歴史があるという、飯坂温泉の中でも最も古い浴場らしい。
以前は川を挟んで「切湯」と向かい合う、同じく激シブ系の共同湯だったが、平成23年にリニューアルされ、堂々たる浴場施設となった。
まずは「波来湯」の先にある「波来湯公園」で、「切湯」の使用源泉でもあった「波来湯分湯槽」を観察。
湧出地がここと言うわけではなさそうで、いくつかの源泉を束ねているところである。
お堂のように囲われているのが温泉神社みたいでよい感じ。
さらに「お堂」の周りが足湯になっている。
ある意味最も新鮮な源泉を使用している貴重な足湯だ
公園には手湯もあった。
これ↑は分湯槽から見た状況。
向こうに見えるのが、「波来湯」である。
共同浴場と言うより立寄り湯の観光客を意識した、鯖湖湯に並ぶ立派な外観。
櫓もあるこの建物は入口部分であり、浴場は地階にあるのだ。
飯坂温泉 波来湯
「波来湯」で「はこゆ」と読む。
地階と言っても地下ではなく、明るい陽光が差し込む受付。
入浴料は300円。
他の共同浴場より高いため、「いい電1日フリーきっぷ」の入浴券はここで使用
さすがに駅からも近く、入りやすい浴場でもあるためか、先客が何人か居た。
よって十分な撮影はできず。
近代的な浴場で、シックな浴槽が2つ並んでいる。
例によって「熱い湯」と「温い湯」だ。
洗い場にはシャワー付きのカラン。
ここでは浴槽脇の床に直接座って浴槽の湯を汲む共同湯スタイルは見られなかった。
向かって左側がぬるめの湯で、42度と飯坂にしては非常に入りやすい温度。
右側の熱めの湯は温度計がまた壊れていたが、44~5度ぐらいだっただろうか。
ほぼ無色透明の源泉は、先にあげた「波来湯分湯槽」。
数本の源泉を混合している。
源泉温度48.8度、pH8.6のアルカリ性単純温泉。
成分総計は0.5658g/kg。
こちらは温い方(42度)の浴槽。
若干の加水をしての、かけ流し。
ほぼ無臭で、ごく僅かに塩味を感じた。
加水のせいか、入浴者が多いせいか、湯は少しヘタっていたかも。
スベスベ感はちゃんとあった。
熱い方の浴槽、湯口アップ写真は撮れず。
でももちろん入浴済。
たまたまかもしれないが、他の共同湯と比べては入りやすい温度だった
完全かけ流しで、僅かにほろ苦味と、ごく僅かな塩味あり。
熱い方が湯が新鮮だった。
なお少し気になる点として、脱衣所に本来の源泉の分析表の他、別源泉(公民館分湯槽)の分析表(別表)も掲げてあった。
公式サイトでは波来湯分湯槽が使用源泉になっており、位置的にもそれで間違いないと思うが、さらに混合しているのか、浴槽別に使用しているのか、他の理由があるのか、実際のことはよく分からない。
次は飯坂温泉一有名な湯へ。
飯坂温泉 波来湯
福島県福島市飯坂町十綱町30
入浴料 300円
<源泉:波来湯分湯槽>
アルカリ性単純温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
48.8℃
pH8.6
成分総計 0.5658g/kg
無色透明
ほぼ無臭
微塩味、微ほろ苦味あり
スベスベ感あり
完全かけ流し(熱い湯) 加水かけ流し(温い湯)
2016年3月入湯
※数値はH22の分析表より