恋愛中毒

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「恋愛中毒」
山本文緒の著書でドラマ化もされた。
私はドラマは見なかったが、本は5回は読んだ。
愛しすぎてしまう女の話。
愛がいつしか狂気にそして破壊へとつながっていく。
私の中にも同じ狂気がかつてあったような気がする。
「愛しすぎてしまう病」
一度目は震える指でページをめくり、二度目以降は主人公に自己投影し何度も何度も読んでしまった。
思いとどまれた自分は本当に助かったという思い、一歩間違ったら、という思い。
これだけヒットしたということは、もしかしたらこの狂気を自らのうちに抱えている人がある一定の割合いる、ということになるのだろうか。
そしてこの思い出は決して風化することはない。
後味の悪い思い。
ふとした瞬間に思い出し、当時の自分を恥じる。
ドロドロとした感情が流れ出す前に慌てて封印する。
今となってはなぜあれほど恋焦がれたのか全く分からない。
私が欲しかったのは一体誰で、何だったのか。
本当にあの男だったのか。
今となっては顔すらおぼろげにしか思い出せない。
道ですれ違っても気づくことができないような気がする。
あの男は幻で、私が愛したのは私自身だったのかもしれない。

恋愛中毒
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