映画『ラーゲリより愛を込めて』を見ました。

最初から最後まで涙、涙でした。泣くうさぎ

1945年当時、満州に居た多くの日本兵がシベリアに抑留されました。

戦争が終わって11年間も極寒の地で強制収容された日本人の実話でした。

主人公は、山本幡男という一般にはまったく無名であった一人の日本人でしたが、彼は、シベリアの収容所生活という逆境にあっても、自らの信念を最後までつらぬきました。極限のどんなに辛い境遇に置かれても、「もうだめだ」と絶望する収容所の仲間たちに「大切なのは人間としていかに誠実に生きるかである」と教え、生きる希望を与えました。

彼のどんなに虐げられ裏切られても正しい道義を貫き、仲間を思い誠実に生きる姿は、心を閉ざしていた人たちの心を少しずつ開かせて行き、彼らに生きて日本に帰るんだと希望を与えました。

残念ながら幡男は病に侵され帰国の夢は叶わず収容所内で病死しますが、残された仲間たちが彼の遺書を暗記し、帰国後幡男の家族に伝えに行きます。

最後まで仲間たちに慕われた彼の生きざまに非常に感動しました。

この冬ぜひ見ていただきたい映画ですラブラブ

 

≪ストーリー≫---------------------------------

第二次大戦後の1945年。そこは零下40度の厳冬の世界・シベリア…。わずかな食料での過酷な労働が続く日々。死に逝く者が続出する地獄の強制収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男は居た。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。」絶望する抑留者たちに、彼は訴え続けた――

身に覚えのないスパイ容疑でラーゲリに収容された山本は、日本にいる妻・モジミや4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じ、耐えた。劣悪な環境下では、誰もが心を閉ざしていた。戦争で心に傷を負い傍観者と決め込む松田。旧日本軍の階級を振りかざす軍曹の相沢。クロという子犬をかわいがる純朴な青年・新谷。過酷な状況で変わり果ててしまった同郷の先輩・原。山本は分け隔てなく皆を励まし続けた。そんな彼の仲間想いの行動と信念は、凍っていた抑留者たちの心を次第に溶かしていく。

終戦から8年が経ち、山本に妻からの葉書が届く。厳しい検閲をくぐり抜けたその葉書には「あなたの帰りを待っています」と。たった一人で子どもたちを育てている妻を想い、山本は涙を流さずにはいられなかった。誰もがダモイの日が近づいていると感じていたが、その頃には、彼の体は病魔に侵されていた…。

松田は、危険を顧みず山本を病院に連れて行って欲しいと決死の覚悟でストライキを始める。その輪はラーゲリ全体に広がり、ついに山本は病院で診断を受けることになった。しかし、そこで告げられたのは、余命3ヶ月― 山本により生きる希望を取り戻した仲間たちに反して、山本の症状は重くなるばかりだった。それでも妻との再会を決してあきらめない山本だったが、彼を慕うラーゲリの仲間たちは、苦心の末、遺書を書くように進言する。

山本はその言葉を真摯に受け止め、震える手で家族への想いを込めた遺書を書き上げる。仲間に託されたその遺書は、帰国の時まで大切に保管されるはずだった…。ところが、ラーゲリ内では、文字を残すことはスパイ行為とみなされ、山本の遺書は無残にも没収されてしまう。山本の想いはこのままシベリアに閉ざされてしまうのか!?死が迫る山本の願いをかなえようと、仲間たちは驚くべき行動に出る――

戦後のラーゲリで人々が起こした奇跡―― これは感動の実話である。

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こういう先人の方々がおられたことを決して忘れてはいけない。

現代に生きる私たちは歴史の事実を知って、今、生かされていることを心から感謝して生きていきたいですね花