その二人に何も言えずただ黙っている朔夜。
彼らはいったい…何者!?
「君たちか、かぐやをここまで導いてくれたのは?」
「えっ?」
突如現れた二人に気を取られすぎ肝心の蓬莱のことを忘れていた。
「紹介するのじゃ、私の恋人。藤原蓬莱なのじゃ。」
「藤原蓬莱だ。」
と深くお辞儀をする蓬莱。
それにつられて俺たちもお辞儀をする。
「この度はなんとお礼を言えば…。」
「いや!待て待て!」
蓬莱が真顔で話しているというのに、晴彦がそれを阻止するかのように割って入ってきた。
「あれ誰!つか、ここどこ!」
とあちらことらを指差しながら言う。
確かに晴彦の言いたいことは分かるけれども…。
「そうだな。ちゃんと説明しなくてはだな…なぁ、かぐや。」
「そうなのじゃ。」
と蓬莱を見て頷く瑠奈。
まずはこの場所らしいが…。
確かに青木ヶ原のはず。
それにも関わらずこのただっ広い草原はいったい。
「ここは高天ヶ原という場所だ。」
「たかまがはら?」
口を揃えて聞き返した。
青木ヶ原ではなく…高天ヶ原って…。
「おい、それって…天神の世界じゃないのか?」
と健三は冷静に聞き返す。
「はっ?天神って、神様!?」
美保は健三に聞き返す。
「そうだよ。神の世界ー高天ヶ原。本当にの高天ヶ原なのか?」
と健三も再び蓬莱に聞き返す。
「神話ではね。でも、ここは青木ヶ原をちゃんと抜けたら来れる場所だよ。」
「ちゃんとって…。」
「自然を大切にし、思いやる気持ちがあれば道はこんなにも閉ざされることはなかった。」
と蓬莱は話を続ける。
竹取物語の時代は、自然も大切にし、思いやる気持ちもあった。
だから、高天ヶ原への道ーつまり、青木ヶ原はこんなにも不気味な森ではなかったと言う。
「たが、君たちを見ていると現代はそうでもないようだな。」
「そうかな…。」
と健三は言うが、俺は蓬莱の言いたいことが分からなくもない。
「まぁ、この場所が高天ヶ原だとしたら…あの二人は…。」
と指差す。
相変わらず朔夜は縮こまり恐縮しているような感じだ。
あの朔夜をここまで恐縮させるのは…。
「あの男性は私の父上なのじゃ。つまり、兄さんの父上でもあるのじゃ。父上は月読と言う。」
「んで、あっちの女性は…天照。」
「ちょっ、ちょっと待て!」
健三は今までにないくらい驚いた。
その訳は俺でも分かる。
月読に…天照…だと!
彼らはいったい…何者!?
「君たちか、かぐやをここまで導いてくれたのは?」
「えっ?」
突如現れた二人に気を取られすぎ肝心の蓬莱のことを忘れていた。
「紹介するのじゃ、私の恋人。藤原蓬莱なのじゃ。」
「藤原蓬莱だ。」
と深くお辞儀をする蓬莱。
それにつられて俺たちもお辞儀をする。
「この度はなんとお礼を言えば…。」
「いや!待て待て!」
蓬莱が真顔で話しているというのに、晴彦がそれを阻止するかのように割って入ってきた。
「あれ誰!つか、ここどこ!」
とあちらことらを指差しながら言う。
確かに晴彦の言いたいことは分かるけれども…。
「そうだな。ちゃんと説明しなくてはだな…なぁ、かぐや。」
「そうなのじゃ。」
と蓬莱を見て頷く瑠奈。
まずはこの場所らしいが…。
確かに青木ヶ原のはず。
それにも関わらずこのただっ広い草原はいったい。
「ここは高天ヶ原という場所だ。」
「たかまがはら?」
口を揃えて聞き返した。
青木ヶ原ではなく…高天ヶ原って…。
「おい、それって…天神の世界じゃないのか?」
と健三は冷静に聞き返す。
「はっ?天神って、神様!?」
美保は健三に聞き返す。
「そうだよ。神の世界ー高天ヶ原。本当にの高天ヶ原なのか?」
と健三も再び蓬莱に聞き返す。
「神話ではね。でも、ここは青木ヶ原をちゃんと抜けたら来れる場所だよ。」
「ちゃんとって…。」
「自然を大切にし、思いやる気持ちがあれば道はこんなにも閉ざされることはなかった。」
と蓬莱は話を続ける。
竹取物語の時代は、自然も大切にし、思いやる気持ちもあった。
だから、高天ヶ原への道ーつまり、青木ヶ原はこんなにも不気味な森ではなかったと言う。
「たが、君たちを見ていると現代はそうでもないようだな。」
「そうかな…。」
と健三は言うが、俺は蓬莱の言いたいことが分からなくもない。
「まぁ、この場所が高天ヶ原だとしたら…あの二人は…。」
と指差す。
相変わらず朔夜は縮こまり恐縮しているような感じだ。
あの朔夜をここまで恐縮させるのは…。
「あの男性は私の父上なのじゃ。つまり、兄さんの父上でもあるのじゃ。父上は月読と言う。」
「んで、あっちの女性は…天照。」
「ちょっ、ちょっと待て!」
健三は今までにないくらい驚いた。
その訳は俺でも分かる。
月読に…天照…だと!