これぞテレビの真骨頂(巨大マグロ戦争2013・テレビ東京) | アナウンサーの続けかた!

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アナウンサー熊谷章洋オフィシャルブログ

ザッピングも忘れ、
空腹も忘れて、
夢中で一気に最後まで観てしまいました。


テレビ東京のマグロ漁師のドキュメンタリーは
年に一~二度ほどの定番となっていますが、

今回は
初競りで
クロマグロ1匹が1億5千万円という記録的高値を付けた、
というニュースが大々的に報道された、後。

ただでさえ、
番組にとっては追い風なのですが、

賞賛に値するのは、

そのマグロを
獲った瞬間がきちんと押さえられているうえに、

獲った人が、
獲る前にどんな漁をしていたのか、
きちんと密着取材ができていたところ。


「マグロの気持ちがわからない」と
悩み続けてきた2代目漁師が、
昨年末から、立て続けに良型を2匹連続で釣り上げていた、

その流れの中での、初競り最高値マグロ
だったわけですね。

しかも、
親子2代で、最高値を記録するのは、初。



事実だけ並べると、
偶然が重なったように見えますが、

それは、
膨大な量の、日常を撮り続けていたからにほかなりません。


また、
2時間半という特番ならではの長尺も、

同じ漁場でしのぎを削る、
青森・大間VS北海道・戸井という対立軸に、

新興勢力、長崎・壱岐の漁師集団の
結束と技術。

この3者を並べることで、
では最高値マグロを釣り上げたのは、誰?という、
興味を最後まで維持するのに成功しています。


さらには、
大間漁師が、沖縄・宮古島でマグロを釣れるのか?
という企画や、

東京近郊で話題のマグロ料理店情報など
軽いネタで飽きさせないいっぽうで、


かつて密着取材をした老漁師が、
マグロを釣ったまま、船上死。

そのショッキングな事実には、

男の人生や、
仕事の意義など、
押し付けがましくない哲学的な要素も。


そしてなにより、

取材する側と
取材対象である漁師さんやその家族と
とても近い間柄になっていることを感じさせる、
優しい空気。

そういったものが
番組全体に流れているからこそ、

見ごたえのある瞬間が撮影でき、
聞きごたえのある言葉が引き出せるのでしょう。


真正面からエンターテインメントを追求しつつ、

おそらく、
世界中どこの国の人でも心打たれる、
堂々たるドキュメンタリー番組。

(マグロ漁に批判的な勢力にはどうかわかりませんが・・)

年の初めに、
いいものを見ました。



視聴後ぱぱっと書いてしまったので
文章がおかしいかもしれません。

徐々に書き加える可能性のある記事です



なにはともあれ、
いますぐマグロが食べたいけど、

カツオしかないので、
とりあえず、カツオで一杯やります(*^o^*)