猫 ネコ にゃんこ に,まつわるお話。 | くまくま.com ホッキョクグマ支店

猫 ネコ にゃんこ に,まつわるお話。

先日、ナショジオでエジプト、アレクサンドリアの神殿遺跡から出土した猫の全身像の写真が掲載されていました。


http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010012203&expand




【パステト】


猫は古代エジプト時代から鼠害対策としてリビアヤマネコ(ヨーロッパヤマネコ)を飼育、家畜化され、神聖な動物として崇められていた。ネコの姿をした女神”パステト神”は、豊穣の神。



バステトは、エジプト太陽王、ラーの娘。最初ライオンの姿をし、復讐心に満ちた獰猛な女神とされていたが、前1,000年頃からしだいに穏やかになってゆき、猫の姿となった。豊穣と愛の女神で、自分を崇拝する者を病気や邪悪な霊から守護する。この女神ゆえエジプトでは猫が愛され敬われ、猫を殺せば処刑される事すらあった。



【日本における猫の伝来】 ネコ


猫は仏教の伝来に伴い、大陸から渡来したらしい。当時は、貴重な教典や書籍などを船に積んで長い航海にでたのであるが、猫はそれらを鼠の被害から防ぐための大切な守護神であった。ネコそんな猫は、不思議な力を持った神秘の動物として貴族達に愛玩され、やが庶民にも親しまれるようになる。とはいえ文政年間(1818-30)には、鼠を捕る猫は馬の5倍の値で取り引きされた。かんとくに養蚕地では信仰の対象となり、猫が手に入らない農家では、猫絵を護符として蚕室に貼った。ねこそしてその風習は昭和初期まで続いた、と云われている。




【招き猫】 招き猫 


左前足を挙げている猫は、商売繁昌を、右前足をあげているものは、家内の繁栄を招く。白猫は幸福を、黄金の猫は成功を、黒猫は健康を招く。





【招き猫の起源】 豪徳寺伝説 ねこ


かつて豪徳寺は貧乏な寺であった。時は安土桃山。そこの僧侶たちは、猫をとてもかわいがっていた。自分達がろくに食べ物をたべられないのにもかかわらず、である。ある日裕福な一行が寺坂を登ってきた時、くだんの猫は寺の外の道の端にちょこんと座っていた。ネコそして一行の侍たちを寺の方へ手招きするのであった。侍たちは猫に従った。彼等が寺に入るや否や、天にわかにかき曇り、ひどい嵐がやってきた。そして侍たちが、ねこ猫に従って寺に入る前に立っていたまさにその場所に稲妻が命中した。猫が侍たちの命を助けたのだった。かれらはとても感謝した。激しい雷雨が通りすぎるのを待つ間、侍たちは仏の教え、三世因果の法を学んで過ごした。その後、侍のひとりがまた教えを請うために戻ってきた。結局その侍は多額の財産を寺に寄付し、侍の一族はその寺に埋葬されたのであるが、かれらの墓の近くには招き猫の思い出の為に小さなお堂が建てられたと云う。起源に関しては諸説あるが、ざっとこんな話らしい。



豪徳寺 http://kkubota.cool.ne.jp/goutokuji.html

東京都世田谷区豪徳寺2-24
小田急線「豪徳寺駅」から徒歩10分

東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩5分

猫観音を祀る招猫殿


 日本昔ばなし 東京のお話です。「大工とねこ」

たま・・・・・。