2008年11月14日 タイタニア 1 疾風篇 (1)
- タイタニア 1 疾風篇 (1) (講談社文庫 た 56-38)/田中 芳樹
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SFです。宇宙が舞台です。あまり期待せずに読み始めたのですが、とても面白くてのめりこむように読みました。
第1巻ですから、当然、続きがあるものと思うのですが、いまのところ読めるのがここまで。これがとても残念です。宇宙全体を舞台としていて、時間的には未来の話です。西暦をもじって、星暦というのが登場します。
タイタニアという一族が、宇宙の覇権を握っているという状態からスタート。鉄壁のタイタニアに対抗するべく人物がちらほら登場しつつ、第1巻は終了します。
タイタニア一族が憎らしい役回りなのかというと、決してそうではなくて、支配者ゆえの悩みというようなものを持ち合わせています。逆に反逆者の役回りの側には、ありがちな正義感とか悲壮感というのがあまり感じられず、結構人間的な描写です。
そういった部分が私は気に入りました。
初期ガンダムでのアムロの情けなさ。
スター・ウォーズでのダース・ベイダーの苦悩。
そういった要素があります。
はやく続きを読みたいのですが、なかなか難しいでしょうねえ。期待しています。