週末を利用して、友人のいる、バイロイトに行ってきました。

バイロイトは、ワグナーがこだわって建てた木造建築のバイロイト祝祭劇場が有名。

この友人のお知り合いが、バイロイトの公式ガイドということで、この方にガイドをしていただきました。

くいしんぼう~酒とワインに合う肴~

ノイシュバンシュタインを建てたルードヴィヒ2世は、ワグナーをとても気に入っていて、そのルードヴィヒ2世の援助で、劇場を建てることが可能となりました。

19世紀後半、ドイツで一番大きな舞台(奥行き27m)を持つオペラ座が、このバイロイトにあり、それを参考に、ワグナーのこだわりを入れた劇場をバーデン辺りに建てようとしていたらしいのですが、バイロイトの方々の誘致があり、最終的には、奥さんの一言で、劇場をバイロイトに建てることになったそうです。

ま、世の中、そんなもんだ。

音響効果を考えて木造にしたそうですが、やはり、火災が気になるということで、中には多数の防火ドアがありました。
舞台の奥行き方向の中央にも、この防火ドアがあり、防火ドアまでの奥行きが25m、更に、防火ドアを開けると、その奥に、更に25mの奥行きがあります。

当時、オペラは、そんなに芸術性が高くなく、歓談する食事の席の横で演奏してるような状態だったそうですが、ワグナーは、これをよしとせず、とにかく、演目に集中させる仕組みを色々と考えました。

まず、座席は、当時では珍しかった扇形に配置されており、どこに座っても、正面に舞台がありますし、更に、どの席でも、音が同じ様に聞こえるそうです。

次に、今でも珍しいと思いますが、観客席から、オケピが見えません。
オケピは、舞台の下に潜っており、指揮者だけが、舞台とオーケストラの両方を見られる構造になっておりますが、その指揮者の後ろにも壁があるので、観客席からは見えません。

また、その壁があるために、オーケストラの音が、マイク無しの演者の声よりも、先に観客に届くということも防いだそうです。

館内の灯りは、蝋燭ではなく、ガス灯を使っていたそうですが、蝋燭では演目が始まっても消すことができず、周囲の観客が動くのが目ざわりになって、演目に集中できないのを防ぐためだそうで、ガス灯を使うことで、演目の最中は、ガスを絞って、館内を暗くしたそうです。

……そうは言っても、時々、ガス灯の火が消えて、ガス漏れの事故なんかもあったんじゃないかと思います。

くいしんぼう~酒とワインに合う肴~

さて、食事ですが、ホテルのレストランで食べたサンドイッチが美味しかったです。
Ramada Hotelと言うホテルに泊まったのですが、そのRamada Specialという名前がついているだけあります。

くいしんぼう~酒とワインに合う肴~

一方、市内では、ちょっとしたお祭りをやってました。
友人の話によると、バイロイトでは暖かくなると市内の中小企業の方々が露店を出すそうです。
手芸みたいなのから、大工さんが、色んな工事を紹介しているテントもありました。

バイロイトもバイエルン地方なので、やはり、ビールが基本。
Meiselという醸造所が大きいらしい。
500mlで2.5EUROですが、別途グラスのデポジットが2.5EUROかかりました。

せっかくの記念なので、グラスは持って帰ってきました。

くいしんぼう~酒とワインに合う肴~

お祭りで食べたのは、ステーキパン。
ドイツ語で小さいパンはブロートフェンとか言うのですが、バイエルン地方では「ゼンメル」と言います。
私は、この「ステーキ・ゼンメル」が結構好きなんです。